鬼の編集者・鳥嶋和彦が「FFはクソゲー」発言!? 坂口博信は「マシリトにほめられた気がする」と大人な対応

1604_mashiritoff.jpg『坂口博信』のTwitter(@auuo)より。

『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』『ウイングマン』『電影少女』など、名だたる漫画の編集・発案を手掛け、原稿を容赦なくボツにする鬼の編集者こと鳥嶋和彦。『Dr.スランプ』に登場するDr.マシリトのモデルとなったことや、「週刊少年ジャンプ」編集長を務め、「Vジャンプ」を立ち上げたことでも知られる有名編集者が、「FFはクソゲー」発言をしたことにより、ネット内は大荒れ……と思いきや、意外と賛同の声が多く上がっている。

 電ファミニコゲーマーの連載シリーズ「ゲームの企画書」での対談で、カドカワ会長の佐藤辰男氏との対談に望んだ鳥嶋氏。懐かしい70~80年代のゲームの思い出、『ドラゴンクエスト』誕生前夜、堀井雄二やさくまあきらといった、クリエーターたちについて、貴重かつ面白いエピソードの数々を披露。

 ところが対談の後半、ここ最近のゲームの話題となると、鳥嶋氏は日本のゲームがダメになってしまったと嘆き、「あれだけの最先端の才能を集めながら、子どもたちにどう遊ばせるかのアイディアが何もない。ドキドキさせるものがない。新しいものを生み出せていない」と、ゲーム業界に対して辛らつなコメントを残した。また、「今の『FF』を見てみればわかるでしょ。もはやスイッチを押しながら映画を見ているだけであって、ゲームとしては完全にクソゲーじゃん」と吐き捨てた。

 頭を使わず、ボタンを押すだけで戦闘が行われ、敵を倒すことのできる『ファイナルファンタジーシリーズ(以下、『FF』)/スクウェア・エニックス』への鳥嶋の苦言に、『FF』を愛するゲームオタクはさぞや激おこかと思いきや、「それなりに有名な人がこんだけはっきりFFをクソゲーって言ってる記事を初めて見たわ」「言ってることが的確過ぎてワロタ」「こういう感性が死んでないおっさんは日本では希少」と、なぜか賛同の声が多く上がっている。

 ゲーム設計者であり、現在はゲーム制作会社ミストウォーカーの代表取締役を務める坂口博信によって生み出された『FF』は、1987年に第一作目を発売して以降、世界累計出荷本数は1.1億本以上に及ぶという世界的大ヒットゲーム。今年の3月31日には『ファイナルファンタジーXV』に関連するフルCG長編映像作品『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』ならびに、ノクティスと仲間たちの絆を描いたアニメ『BROTHERHOOD FINAL FANTASY XV』の製作が発表され、未だ人気は衰える気配が無い。

 そんなヒット作に対する「クソゲー発言」には「おいおいそんなこと言っちゃって大丈夫なのか?」「夜道に気をつけな、後ろにいるのは坂口博信だぜwww」「スクウェアか坂口に消されたりとかしないよね」と心配の声も上がっているが、一方で今回の鳥嶋氏の発言から派生して、「いまのFFみたいなゲームがばっかが売れる状況があかんと思う」「割とガチでネットの普及が創作物の文化を破壊したよな」「今のゲームはグラフィックに頼り過ぎなんだよ。もっと根本を見つめ直さないと」と、ゲームの楽しさそのものに対する議論が白熱している。

 今回の対談記事を読んだ、『FF』生みの親・坂口は自身のツイッター(@auuo)で「マシリトにほめられた気がする」と呟き、とても大人な対応を見せた。

「坂口博信と鳥嶋和彦がタッグ組んだら超絶面白いゲームできるんじゃない?」なんて声も上がっているので、お二方には是非とも、全世界のゲーマーが唸るゲーム制作に取り組んでもらいたい。

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