児童との間の“絆”を育んで学習効果を高める個別学習ロボットが登場!

1604_Tega.jpgYouTube「Tega: A Social Robot」より。

 世界トップクラスの囲碁棋士を相手に、4勝1敗で完勝するという快挙を成し遂げ、ますます勢いが止まらない人工知能開発――。教育分野に向けた“教師ロボット”の開発も着々と進んでいるようだ。

■幼児教育のためのロボット「Tega(テガ)」とは

 クラス単位で学習が進められる公教育の現場で、はたして効果的な個別指導ができるのかどうか、今日でも絶えず俎上に載せられる議題だ。だが、昨今めざましい発達を遂げている人工知能の“教師ロボット”はその問題を一気に解決するかもしれない。先頃、米マサチューセッツ工科大学(MIT)のパーソナルロボットグループが、幼児教育のためのロボット「Tega(テガ)」を発表したのだ。

ソーシャルロボット「Tega」紹介動画 「Personal Robots Group」より

 仏アルデバラン・ロボティクス社製のロボット「NAO」など、これまでも児童の学習を支援するロボットはあったが、ではこのTegaはそれらとどこが違うのか? MITの研究者たちは、子どもたちの学びのモチベーションを継続させることを第一に、このTegaを開発したということだ。

“もふもふ”した毛むくじゃらなボディの愛らしいTegaは、社交支援ロボット(socially assistive robot)と呼ばれ、実際の授業は2台のAndroidスマホを通じて行なわれる。そしてその最大の特徴は、対面した生徒の表情を読み取ることができるという点だ。そして生徒の表情から現在の感情を判断して、適切な(適切とされたプログラムに従って)反応を返すのである。この技術はアフェクティブ・コンピューティング(affective computing)と呼ばれている。

 もちろんアフェクティブ・コンピューティングは、今にはじまった新しい研究ではなく、いったん開発が保留されているメガネ型ウェアラブル端末のグーグル・グラスや、すでに大活躍中のロボット、ペッパー(Pepper)にもこの技術は活用されている。MITは今回このアフェクティブ・コンピューティングを児童教育用ロボットに焦点を絞って適用したのである。

Robi ジュニア

Robi ジュニア

ロボットがそばにいるのが、当たり前の時代になっていくのかな。

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