“耳をすませて”スリルを味わうホラーアドベンチャー『Perception』に期待!

1604_perception.jpg「The Deep End Games」公式サイトより。

 各社HMDが出揃い、VRゲーミングの話題でもちきりの昨今だが、サウンドのほうは一足先に3D演出が楽しまれていることはゲームに詳しい向きならご存知の通り。今回紹介する3DサウンドADV『Perception』は音、が重要な役割を担っているホラーアドベンチャーだ。

■視覚障がい者の主人公が音を頼りに屋敷を探索

『BioShock』や『Dead Space』などを手がけた開発チームからなるインディーズデベロッパーのThe Deep End Gamesが今年中の発売を目指して最終段階の開発作業を行なっているゲームが『Perception』(PC版)だ。視覚障がい者の女性であるキャシーを主人公とした一人称視点のホラーアドベンチャーで、廃屋となった薄嫌い屋敷と不気味な墓地を、音を頼りに探索して謎解きに挑む内容だ。

『Perception』ゲームプレイトレーラー 「Bill Gardner」より

 主人公のキャシーは視覚障がい者の常として鋭い聴覚を持っており、ステッキで辺りを軽く叩いて音を反響させ、周囲の地形を把握できる能力を持っている。この特殊能力をゲームで再現するために、キャシーが音を立てると、少しの間周囲が明るくなるという演出がほどこされている。つまり、キャシーが音で感じているものを可視化しているのだ。したがって、何もしないで立ちすくんでいる状態では、視界は真っ暗でほとんど何も見えず、否応なく頻繁に音を立てながら探索が繰り広げられていく。

 とはいえ、屋敷の中には何が待ち構えているかわからず、音を立ることはこちらの位置を周囲に伝えてしまうという、リスクを伴う。屋敷の中では自分のものではない足音が遠くに聞こえたり、庭の墓地ではすすり泣くような声が響いていたりとスリリングだ。サウンドの演出が臨場感を高めるだけでなくゲームを進める上でも大きな役割を持っているのだ。

「音を立てるのことのリスクと、見返りをよく推しはかることが肝心です。もし近くに何らかの“存在”を感じた場合は、周囲の家具や地形をうまく活用して逃れてみてください」と、開発の中心メンバーであるビル・ガードナー氏は、ゲーム情報サイト「Polygon」の記事で言及している。

 ホラーな雰囲気たっぷりのビジュアルと相まって、なにかと興味深いこの『Perception』は、もともとはクラウドファンディングを支援する、Kickstarterのプロジェクトとして始動。ファンディングの成功後、ストレッチゴールも達成して6カ国の字幕ローカライズが決定。その中には日本語も含まれているので、ますます注目が集まる。正式な発売日など続報を待ちたい注目作だ。

Dead Space (英語版) [ダウンロード]

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日本語版あるのか……期待。

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