「閑古鳥の声が聞こえてきそう」だったのに!? 爆死と思われた『ちはやふる 上の句』がまさかの急浮上!!【週末映画興行成績】

1604_eiga_23.jpg映画『ちはやふる』公式サイトより。

 4月2日~4月3日分の週末映画興行成績(興行通信社)が発表されたので、今週もオタク目線でお届け。

 先週に引き続き1位を獲得したのは『暗殺教室 卒業編』。週末2日間で動員約33万5,000人、興行収入約3億9,000万と、変わらず好調を維持しV2を達成した。2位、3位もともに先週から変動はなく、2位に『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』、3位に『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』がランクインと、好調をキープしている。

 そんななか大きく変動を見せたのが『ちはやふる 上の句』。コミックス累計発行部数1,400万部を突破する大人気漫画の実写映画が、先週の7位からまさかの4位にジャンプアップを果たした。

 初週7位だけあって、公開当初は「やっぱり原作とはだいぶ雰囲気が違うな」「実写映画化は向いてないわ」「映画館来たけど空席率90パーセント以上なんだけど」「閑古鳥の声が聞こえてきそう」との声が上がり、観客のほとんどが「広瀬すずの可愛いお顔だけでもってる映画」「すずちゃんの浴衣姿だけを見に来た」「すずちゃんだけでいい」と主演の広瀬すず目当て。“爆死”と囁かれていたが、なんと今週は『仮面ライダー1号』『僕だけがいない街』『アーロと少年』を一挙に抜き去り、公開3週目にして最高順位の4位を獲得。

 この要因は、春休みを迎えた学生などの若い層の観客が増えたことに加え、出演陣によるPRキャンペーンイベントなど、多くのメディアで露出したためだと考えられている。累計興行収入は10億円目前に迫り、少なくとも“爆死”と言われるようなことは免れた格好。

 とはいえ、『ちはやふる 上の句』のジャンプアップで順位を下げた『アーロと少年』は5位、『仮面ライダー1号』は6位、『僕だけがいない街』は7位と、こちらも変わらず好調をキープしているようす。そして『映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』も、先週から変わらず8位。

 そして今週初登場、9位に輝いたのは『あやしい彼女』。73歳の毒舌おばあちゃんが若返り、大騒動を巻き起こす今作。女手一つで娘を育て上げ、自分の人生を謳歌できなかったおばあちゃん・瀬山カツが、20歳の姿に戻り、昔夢見ていた歌手を目指すというストーリーだ。20歳の姿を多部未華子、73歳のおばあちゃんを倍賞美津子が演じる。すでに観た観客からは「演技ももちろんだけど、歌の選曲がいい!」「昭和の名曲、懐かしいな~」「昔を思い出させる曲の数々が、聴いててとても癒される」と好評を博したものの、全国280スクリーンと大規模公開のわりには、動員4万7,824人、約興収6,000万と大コケしてしまった。コケた原因は、少し前まで放送していたドラマ『スミカスミレ』(テレビ朝日系)とストーリーもろ被りだったせいか?

 そして、10位は先週からワンランクダウンの『家族はつらいよ』という結果になった今週のランキング。注目されていた元AKB48・板野友美が主演を務めるホラー映画『のぞきめ』は13位発進。アイドルを卒業し、女優としても活躍する板野の演技にも注目していきたいところ。来週は『ちはやふる』に続いてトップテンへのジャンプアップを期待しよう。

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