“今のところは『ダンまち』1本で” 「SUGOI JAPAN Award2016」ラノベ部門1位『ダンまち』大森藤ノインタビュー

 3月22日、“世界中の人に紹介したい作品”を選出する「SUGOI JAPAN Award2016」で、ラノベ部門1位に輝いた『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(SBクリエイティブ GA文庫)。昨年にはアニメ化(TOKYO MXほか)されるなど話題&人気を集めた同作の著者である大森藤ノ氏に、受賞の感想やアニメ化された時のエピソードなどについて聞いた。

1604_oomori_01s.jpg『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(SBクリエイティブ GA文庫)

――「SUGOI JAPAN Award2016」受賞について、率直な感想を聞かせてください。

大森藤ノ(以下、大森) 最初は全然実感がなかったんですが、それこそ今日、この場(贈賞式の会場)に来て実感がわいてきて、今更ながら緊張してきています(笑)。それから、先ほど『ダンまち』に投票していただいた方のコメントを見て、とても温かい気持ちになりました。本当に今日この場所に来られて良かったと思っています。

――国民投票で作品が選ばれたということに関してはいかがですか?

大森 ほかの作品もすごく魅力的な作品ばかりの中で、僕の作品が選ばれたのは「本当?」「もっと面白い作品があるんじゃないだろうか」と思いつつも、すごく光栄に思っています。僕はTwitterやブログなどをやっていないので、あまり読者さんと交流する機会がないんですよね。でも、サイン会で韓国や台湾に行った時に、ファンの方があまり有名ではないキャラクターのことを「好きです」とおっしゃっていたのを聞いて「愛されてるな」と思いましたし、「メイン以外のキャラクターも気を抜いて書けないな」と思いました(笑)。

――今回、「SUGOI JAPAN Award2016」のラノベ部門で投票対象作品が23作品ありましたが、もし大森さんが投票するとしたらどの作品を選びますか。

大森 『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』(宇野朴人/KADOKAWA 電撃文庫)と『オーバーロード』(丸山くがね/KADOKAWA エンターブレイン)は以前から気になっていましたね。実は『オーバーロード』は、僕がウェブ時代に載せていたサイトが同じで、僕が連載していた時も『オーバーロード』は一番人気作品だったし、アニメもすごく面白いと思いました。それから、僕は以前から野村美月先生(今回、投票対象に選ばれた『下読み男子と投稿女子 −優しい空が見た、内気な海の話。』の著者)の作品がすごく好きで、本当につい最近ですが、初めてお会いすることができたのは、すごくうれしかったですね。野村先生といえば、文学少女シリーズ(KADOKAWA ファミ通文庫)も大好きで、僕の中でキャラクターの内面描写やモノローグの書き方に苦手意識があったんですが、そこは野村先生の作品ですごく勉強させていただきました。

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