【GFF AWARD 2016】スクエニの齊藤陽介が福岡で登壇 若者への期待やゲーム開発の展望も

 3月19日、福岡市の天神イムズにて「第9回福岡ゲームコンテスト『GFF AWARD 2016』」が開催された。

1603_gfftalk161.jpgGFF AWARD 2016@イムズホール

 福岡では2003年の「GAME FACTORY FUKUOKA」より、名称を変えつつ当イベントは開催されてきた。当サイトでは過去(14年)にもレポートしているが(記事参照)、昨年より07年から開始したゲームコンテストをメインに据えた、イベントになっている。

 ゲストクリエイタートークライブでは、今回ゲスト審査員として招かれたスクウェア・エニックスの齊藤陽介(エグゼクティブ・プロデューサー)が登壇。当社が展開中の『ドラゴンクエストX オンライン』や、開発中の『NieR:Automata』などの概要に触れた。

 プロデューサーとしての目線から、「ゲームが好きであるというのは強みなので、これからもぜひ、ゲームで遊んでもらいたいなと思います。ただしデジタルゲームだけを見るのではなく、例えばアナログゲームを遊んでみたり、全く違う趣味を持つというのも視野を広げるという意味では重要で大事なことだなと思います」と、ゲーム業界への就職を志す来場者に向けて、メッセージを送った。

1603_gfftalk162.jpg齊藤陽介(スクウェア・エニックス)

 また齊藤は「よく頑張りますとか頑張ったとか言いますけど、なかなか頑張るというのを数値化するのは難しいと思ってます。自分がどれだけ頑張ってるのかがわかりにくくて、曖昧な感じがするのが頑張るって言葉なのかな」と、頑張り方について言及。「そういう時に私の経験上どうするのかと言いますと、まず自分の周りの人の中で一番頑張って結果を出しましょう、それができたら今度はもう少し輪を広げていきましょう、そしてその中で結果を出しましょうと。さらにそれを何度か繰り返していくと、ある程度の人数の中で一番頑張っている人、一番結果を出している人に近づくことができます」とアドバイスした。

 具体的には「個人の中の頑張るってモノサシではなくて、ある程度相対的に隣の人と比べて頑張ってるかなと見ていくことによって、結果を出すことがさほど難しくなくなっていきます。逆に初めから輪を広くしすぎると、どれだけ自分が頑張ってるかがわかりにくくなります」とのこと。「競うとか蹴落とすとかではなく、自分のモノサシとしてそういう見方をしてみると、自分ってどれだけ頑張ってるのかなというのが見えてくるので、曖昧な頑張るというので自分に言い訳をしづらくなるんじゃないでしょうか」と締めた。

1603_gfftalk163.jpg左から日野晃博(レベルファイブ)、松山洋(サイバーコネクトツー)、齊藤ら5名

 その後のGFFビジョントークでは、主に齊藤はレベルファイブの日野晃博(代表取締役社長/CEO)らとMMOについて話を展開。その中でも齊藤は「ツールだったり環境だったりプラットフォームだったり、昔はもっとフルスクラッチだったのに、若い人たちが比較的チャレンジしやすくなったってことで、同じように私たちプロもIPに頼らないチャレンジを積極的にやっていかなければならないと思います。プロの中でも若い人たちがチャレンジできるいい時期なんじゃないかなとも思うので、そこに力を入れていくべきかな」とエールを送った。

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