『ワンパンマン』『君嘘』『ダンまち』『屍者の帝国』が1位に! 「SUGOI JAPAN Award2016」レポート

1603_gugoi_04.jpg『君嘘』監督のイシグロキョウヘイ、プロデューサーの福島祐一(A-1 Pictures)、斎藤俊輔(アニプレックス)。

 続いて、アニメ部門では『四月は君の嘘』が1位に輝き、監督のイシグロキョウヘイ、アニメーションプロデューサーの福島祐一(A-1 Pictures)、プロデューサーの斎藤俊輔(アニプレックス)が登壇。イシグロは「アニメは大勢のスタッフと共に作るものなので、今回、登壇させていただいたのはスタッフの代表として立たせていただいているのだと思います」とコメント。そして、作中の演奏シーンについて聞かれると「やはりアニメでは、そこ(演奏シーン)が求められていると思っていましたので、どう動かして、どう音を乗せるかというのは、がんばって考えましたし、スタッフ全員で結実させられたと思います」と語った。また、アニメとマンガが同時に完結を迎えたことについて聞かれると、斉藤は「講談社さんにアニメ化の話を持ち込んだ際に、いきなり作品の結末を聞かされて、それだったらアニメでも最後まで描いて、同時に終わるかたちが良いんじゃないかということを企画段階から話し合っていました」と明かした。

 そして、ラノベ部門では『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(SBクリエイティブ GA文庫)が1位に輝き、作者の大森藤ノと担当編集者の小瀧健太郎が登壇。大森は「私はこの作品が処女作で、3年の間にさまざまな変化があり、翻弄されるばかりでしたが、こんな素晴らしい場所に立てて感謝の気持ちでいっぱいです」と、小瀧は「この作品を初めて読んだときに、本当にすごいと思いました。当時、私は駆け出しのラノベ編集者でしたが、この作品を伝えることが担当編集者としての使命だと感じました」と語った。続いて、『ダンまち』を書こうと思ったきっかけについて聞かれた大森は「最初は、ミノタウロスという怪物を主人公と一緒に倒したいということだけを思い描いて、書き始めました。(ヒロインであるヘスティアの)巨乳うんぬんに関しては、イラストのヤスダスズヒト先生にお力を貸していただいたというかたちです(笑)」と笑顔を見せた。

1603_gugoi_05.jpg円城塔と故・伊藤計劃の両親。

 さらに、エンタメ小説部門では、昨年劇場アニメ化された『屍者の帝国』(河出書房新社 河出文庫)が1位に輝き、作者である円城塔と伊藤計劃(2009年に死去)の両親が登壇。伊藤の父は「計劃が亡くなってから、一昨日で丸7年になりました。まず、計劃の作品を引き継いで完成させてくださった円城さんに感謝します。そして、関係者のみなさま、計劃のファンのみなさまに深く感謝します」とコメントし、円城は「一昨日に(伊藤計劃の)8回忌を迎えて、その間、僕は何をしていたのかを考えました。そして、なぜ(今回受賞したのが)僕のオリジナル作品ではないのかと思いました。本来であれば、伊藤計劃が新作でここに立っていたはずで、それを僕が2位くらいで邪魔をするというのが美しいかたちだったはずなんですが、それはかないませんでした。今回の1位は、伊藤計劃の力であるというのは間違いのないことですので、誰かこの力を解明してほしいと思いますが、(伊藤計劃には)まだまだ勝てない、できれば勝ちたい、という気持ちでいます」と伊藤計劃に対する想いを語った。

1603_gugoi_06.jpg佐野ひなこ。

 最後に、ゲストとして、女優でタレントの佐野ひなこが登壇し、今回のノミネート作品について聞かれると「『ワンパンマン』や『四月の君の嘘』は読ませていただいてます。『ワンパンマン』は主人公が強すぎるというのがツボでした。それから、『四月は君の嘘』は、私も小さい頃からピアノをやってきたので、すごく面白いと思いました」と笑顔。そして、『デスノート』など、マンガ原作のドラマに数多く出演している点については「Instagramで海外の方から『ハーイ、ミサミサ』とコメントをいただいたりして、作品が世界に発信されているんだなと感じました」と語った。
(取材・文/小林ぴじお)

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