――宝塚ヲタの女医、wojo(ヲジョ)が宝塚の名曲を皆様にご紹介! ヅカヲタ女医の「アモーレ!宝塚ソング」!!
【第8回】
ミュージカル『哀しみのコルドバ』より「エル・アモール」
1985年、当時の星組によって初めて演じられた、柴田侑宏の脚本によるミュージカル作品『哀しみのコルドバ』の中で歌われる1曲。同作は、19世紀末のスペイン、マドリードを舞台に描かれる、花形闘牛士とその初恋相手を中心とした恋愛物語。初演時には、闘牛士エリオを峰さを理が、その初恋相手エバを湖条れいかが演じた。
宝塚ファンの女医、wojoです。異動の時期である年度末を迎えた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。歓送迎会の二次会で定番のひとつといえばカラオケ。wojoは最近、カラオケにおける“得意技”発見いたしました。それは、宝塚ソングのデュエット曲を歌う際に、男役と娘役の両方を一人二役で歌うこと。これまでもなんとなく普通にやってはいたのですが、最近は完全になりきって、男役・娘役の声色の使い分けも行うようにしているためか、「すごい!」「特技にしたほうがいい!」などと言われ始め、結構好評を得ているのです。
そんなわけで、数々の珠玉の名曲を生んできた宝塚のデュエット曲。その中でもwojoが好んで歌わせていただく曲に、「エル・アモール」があります。その意味は、スペイン語で「愛」でしょうか。私がこの曲を初めて耳にしたのは、宝塚の過去の名曲をジャズアレンジしたCD『JAZZ ON TIME Vol.2-TAKARAZUKA-』を聴いていた時。現在は退団されている扇めぐむさま(2012年退団)、春花きららさま(2014年退団)のお2人が、歌い上げておられました。
曲は、歌謡曲のようなゆったりとした雰囲気から始まります。
エル・アモール 時には命
涙 待ちこがれた 季節のように エル・アモール
エル・アモール 時にはおそれ 涙 午後の木陰の
憂いのように エル・アモール
曲は途中から三拍子になり、雰囲気はがらりと変わります。歌われている恋の不安定さを暗示するかのように……。男役・女役の旋律は、一歩間違えば不協和音になりかねない絶妙なハーモニーを奏でます。
どれも恋 二度とない そして恋 今一度
かまわない あなたならそむかれて ひとりでも
迷わない あなたなら 会えなくて 血が滲む
今は恋 あなたなら エル・アモール
「会えなくて 血が滲む」って……。どれだけ命がけの恋なのでしょう! 怪我でもするの? それとも血が出るほどに心が絞られるような辛さなの?……と、普段の生活では感じたことがない深く生臭い愛に、激しく動揺させられます。
早霧せいなさま、咲妃みゆさま、望海風斗さまが歌う「エル・アモール」に “流血”をも辞さない情熱的な愛を学ぶのページです。おたぽるは、その他、演劇、宝塚、宝塚歌劇団、エル・アモール、哀しみのコルドバ、アモーレ!宝塚ソングの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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