■「子どもの頃からずっと遊びたいと望んでいたゲーム」
スタントマンとして数々のスタントに挑戦するアクションゲーム『Joe Danger』でも知られているHello Gamesだが、同社の制作ディレクターのショーン・マーレイ氏は、この『No Man’s Sky』が今のビデオゲーム産業に、警鐘を鳴らす意味も持っていると「BBC Newsbeat」の記事で語っている。それは一体どういうことなのか。
マーレイ氏はまず、現在のビデオゲーム産業は革新的になる時間を待たずに、早く大きくなりすぎたと認識しており、現在の売れ筋である『Assassins Creed』や『Call of Duty』などのAAAタイトルは、定番化したがゆえに、前もって内容がわかるものになってしまっていると指摘する。
「私はそういうもの(AAAタイトル)に関わりませんし、多くの人々が買うようなゲームを作りません。ゲーム制作はクレイジーな思考実験としてスタートします。そこで我々が行なうのは、これまで誰もなし得なかったことをすることです」(ショーン・マーレイ氏)
ビッグビジネスになってしまったビデオゲーム産業の一方で、きわめて少人数で作られたこの『No Man’s Sky』はゲーマーに何を訴えるのだろうか。
「『No Man’s Sky』は私が子どもの頃からずっと遊びたいと望んでいたゲームです。多くの人にとっても同じだと思います。『No Man’s Sky』は、人々に宇宙がどんなに素晴らしいものであるのかを理解してもらいたいという思いから生まれました。プレイヤーは宇宙の辺境からゲームをスタートします。そして望むのであれば、宇宙の“中心”へ向けての旅がはじまるのです」(ショーン・マーレイ氏)
このゲームには具体的な目的はないということだが、漠然とした大きな方向性として、「宇宙の中心を目指す」ことが暗示されているようだ。3年間の開発期間を経て、満を持してリリースされる『No Man’s Sky』がどのようなゲーム体験をもたらしてくれるのだろうか。
(文/仲田しんじ)
【参考】
・BBC Newsbeat
http://www.bbc.co.uk/newsbeat/article/35778099/no-mans-sky-creator-blockbuster-games-predictable
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