ピクサーの重鎮が語る！　ピクサー展＆『アーロと少年』を10倍楽しめる裏話

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■“とりあえずやってみる”でここまで来られた

　最後に、キャラハン氏は、会場に集まった学生たちに向けて、熱いメッセージを残してくれた。「私が学生だった時代は、ひとりに1台パソコンがある時代ではありませんでした。だから、ここにいるみなさんがやりたい仕事は、今この時点で存在するか分からないと思ってください。自分たちの夢や思い描いているものが、今この社会にまだ存在しない可能性もあるので、自分たちの可能性にかけて、前進していってください」とキャラハン氏。

　テクノロジーが進化している今の時代、一番大切なのは、アーティスティック・スキルのコアな部分—自分のセンスや才能をどう大切にしていくかが、夢を叶えるために大切になってくると語る。そして、キャラハン氏は、「何事にも恐れずに、新しいテクノロジーが開発されたら、どんどん挑んでください。私も、とりあえずやってみようというマインドでここまで辿り着けたので、みなさんもそういう感覚を持って、怖がらずに、何事にも積極的に挑戦してください」とエールを送り、トークセッションを終えた。

　ちなみに、ピクサーの映画でお馴染みの“ピクサーボール”や“A113”、次の映画のキャラクターなどをどこに入れるかは、セットを製作する人たちが担当しているそうだ。そして、キャラハン氏曰く、「『アーロと少年』で、“ピザプラネットのトラック”を見つけられたら、相当な通です。すごく見つけにくい場所に入っています」とのこと。我こそはというピクサー通は、ぜひ『アーロと少年』で見つけてみよう！
（取材・文／桜井飛鳥）

■スタジオ設立30周年記念　ピクサー展
会期：2016年3月5日（土）- 5月29日（日）
開館時間：10:00～18:00　※入場は閉館の30分前まで
休館日：月曜日および3月22日（火）、ただし3月21日（月・祝）、5月2日（月）、5月23日（月）は開館
会場：東京都現代美術館（企画展示室1F/3Ｆ）
公式サイト：http://pxr30.jp

■『アーロと少年』
公式サイト：http://www.disney.co.jp/movie/arlo.html

 
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