「アイドル友達いない」「蛭子能収が憧れ」!?　横山由依より「勝ってる」発言で話題の地下アイドル・たまPとは？【インタビュー】

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――それでフリーになったのですね。フリーだと大変なことも多いのでは？

たまP　そうですね。フリーとしてもそうですが、グループからソロになったこともあって、まだ自分に合う状態がわからなかったので、とにかく行動しました。最初のうちは、出演を誘ってもらったり、自分で出演できるものを探したりして、がむしゃらに月20本くらいのライブをやりました。遠いところだと、水戸まで行って、ライブしましたね。その日は、ある程度、物販で稼ぎがあったのですが、交通費でプラスマイナスゼロ。しかも、終電を逃してしまい、茨城のヤンキーがたくさんいるカラオケボックスで、1人で過ごしました。1人ぼっちで大変な分、どんどんたくましくなっている気がします。

――『聞きにくい事を聞く』ではファンが3人くらいしかいませんでしたが、ファンを呼ぶために工夫していることはありますか？

たまP　Twitterでフォローを自分からしています。普通、有名な人はフォロワーが多いのですが、たまPは何もしないと増えないので、少しでも多くの人に存在していることを知ってもらえるように、自分からフォローしています。今はフォロワー数よりフォロー数の方が圧倒的に多くてバランスが悪いので、この記事を見た人がたまPのことをフォローしてくれると、とても助かります。

――テレビで取り上げられたことで、ファンは増えましたか？

たまP　オンエアを見て、自分のことを「ヤバイな」と思ったので、クレームばかりくると思っていましたが、意外とファンが増えました。ライブに来てくれた方もいました。「テレビを見て、普通はライブ行きたいとまでは思わないけど、何か魅力的だと思ったから来た」と言ってもらえて、うれしかったです。でも、「かわいいからではないけどね」とも言われました（笑）。

　学生時代に、漫才をテレビでやったことがあって、そのときは全然反響がなくて寂しい思いをしたんですよ。今回、「横山由依さんより勝ってる」と言ったことで、「ブス」という反応もあったのですが、それですら気になってくれているんだといううれしさがありました。だから、「たまPブス」というツイートもふぁぼ【編注：Favorite。ツイートに「いいね」をつけること】とリツイートしました。あとは「またテレビで見たいな」という声もたくさんもらったので、次のテレビカメラを探します。

――事務所に所属していたときは、お金があまり入らなかったそうですが、フリーになって収入は増えましたか？

たまP　トータルではフリーの方が儲かっていますけど、リスクも大きいです。チェキ以外にも自分でＴシャツやタオル、缶バッジをデザインして販売しているんですけど、その仕入れ数を間違えて、マイナスになることもありますね。ぎりぎりバイトしなくても生活できるかも、という時期が一瞬あったのですが、ファンの方の少しの増減で、すぐ収入が変わってしまうので、今はばっちりバイトしています。

――フリーになってから学んだことはありますか？

たまP　自分で自分を守らなければならない、ということですね。悪気はないと思いますが、帰りについてきてしまうファンの方もいるんです。ライブから帰宅するときに、ファンと一緒の電車に乗ってしまい、車両を3つくらい移動してもついてきて、諦めて座席に座ったら、隣に座って話しかけてきた方もいました。今までは「事務所に怒られてしまうから」などと言えたのですが、もう言えないので、急に寝たふりをしたり、途中の知らない駅で降りたりしています。周りに大人がいない分、より安全に活動しようと思うようになりました。

――たまPさんにとって、ファンとのベストな距離はどれくらいでしょうか？

たまP　こんなこと言いつつも、純粋に応援してくれている方はすごく好きで、たまPの結婚式があったら、大学の友達とかよりも呼びたいくらい、ファンの方のことが好きなんです。ただ、さっきの話のようにしまうと警戒心が出て、うまく接することができなくなるし、あと、愛が大きすぎてガチ恋【編注：推しのアイドルに恋心を抱くファンのこと】をこじらせ、「なんであいつとばっかりしゃべっているんだ」とほかのファンに嫉妬している内容の手紙を毎回も持ってくる方もいたので、応援はうれしいけど、自分の負担になりすぎない程度に長い目で、たまPを楽しんでくれる距離がベストかな。

 
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