【TAAF2016】協賛金は半減なのに、入場料は増加で黒字予測を立てる「東京アニメアワードフェスティバル2016」の予算案が謎すぎる!!

1603_TAAF.jpg「東京アニメアワードフェスティバル2016」公式サイトより。

 国内外からの信用問題に目をつむったまま、開催に至ろうとしている「東京アニメアワードフェスティバル2016(TAAF2016)」。

 一連の混乱を経て、すべてが遅れている。1月下旬から発売予定だったチケットは2月末からようやく順次発売。そもそも7月に示された全体スケジュールでは9月下旬に公式サイトリニューアルオープン、10月初頭からからポスター掲出開始、11月から月刊誌に提案(記事掲載のお願いのこと)、続いて、テレビ・新聞・情報サイトへの提案が示されているのだが……スケジュール通りだったのは、まったく独自に動いている「アニメ功労賞」部門などと、都営交通へのポスター掲出くらいか?

 そもそも、すでに来週に迫っているというのにプレスリリースの類いはまったく回っていないし、担当する共同PRに電話してみたら、担当者は不在で折り返しもない……。

 大方の観測では、昨年よりも小規模になるとウワサされている「TAAF2016」。ところが、この度取材班が入手した資料では、昨年よりも入場料収入が増加することが目論まれているのだ。

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 昨年度の「TAAF2015」の決算では、年度収入額の合計は7千915万7千円となっている。これに対して「TAAF2016」の年度収入額は6千720万6千円になると記載されている。

 昨年度1千926万5千円だった協賛金の額は820万8000円と半分以下。日本動画協会に加盟する会員社の協力金は469万8000円から442万8000円に微減。さらに、昨年は139万7000円あった大使館協力費などの収入はゼロと見込んでいる。

 その中で唯一、昨年379万7000円だった入場料収入が、今年は457万円に増加するとしているのだ。広報も遅れ、国内外からも信用が疑われている現状。確かに、さまざま魅力的な作品が上映されはするようだが、そんなに観客が増える要素がどこにあるのだろう……。

 しかも、支出の部を見ると、減収しているにも係わらず258万9000円が残ることになっている。いったいどういうことかと見てみると、昨年5081万円だった委託費が4000万円に減少。おまけに、2054万円あった印刷製本費が「委託費に込み」でゼロ円になっている。加えて、事務局経費1961万9000円も1200万円と減少。2000万円近く必要だった部分がいきなりゼロになるとか、事務局の運営費が700万円近く減るとか、にわかには信じがたいことだ。

 果たして無駄遣いが多かったのか、受託した業者が泣きを見ているのか。なんにしても、入場料増の謎を知りたいものだ。
(取材・文=特別取材班)

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