ゲーム実況者がタレントに、タレントがゲーム実況者に!? 実況者をプロデュースする会社設立に「しらける」「面白そう」と賛否別れる!!

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『ゲームセンターCX』公式サイトより。

　芸能事務所ワタナベエンターテイメントと、「niconico」を運営するドワンゴがタッグを組み、「ワタナベアマダクション」を立ち上げ、ニコニコ動画などで活躍するゲーム実況者らをプロデュースすると発表した。これに「こういうのシラけるだけだから」「ネットの素人文化だから面白かったんじゃねーの？」「もう下火なのになぁ。はじめるのが遅い」と否定的な意見が多く出ている。

　ワタナベアマダクションではこれから、ニコニコ動画などで活躍するゲーム実況者などの人気素人をマネジメントし、ネット以外での活動をサポートする。TVやラジオ、イベントやCMに彼らを出演させることによって、新たなエンターテインメントビジネスの構築を目指すとともに、ワタナベエンターテインメント所属タレントの「niconico」を使った新たな企画・制作も行い、リアルとネットに親和性のある次世代スターをプロデュースしていくとのことだ。

　ここ数年、実況者の人気はすざまじく、ニコニコ動画ランキングでは実況動画が独占状態。また、2012年より開催されている幕張メッセ国際展示場全ホールを貸し切って行われる『ニコニコ超会議』では、初回の9万2,384人という来場者数から年々数を増し、15年には15万1,115人を動員、その中で行われる企画に多くの実況者が登場し会場を沸かせている。

　ゲーム実況はもともと03年より『ゲームセンターCX』（フジテレビワンツーネクスト）で、よゐこの有野晋哉がゲームをプレイする番組から人気となり、06年頃から有野のようにゲームプレイをしながら喋るスタイルの動画が「YouTube」などに投稿されていき、07年にはニコニコ動画でも「実況プレイ動画」という名前が生まれた。

　素人が活躍する場となったゲーム実況だが、ついにここにプロが目をつけ、今後はワタナベエンターテインメント所属タレントが「niconico」を使った企画・制作も行うということから、プロのタレントがゲーム実況をやりだすようになるのかもしれない。これには「素人でもあんなに面白いんだからプロがやればすごいかも！」「素人よりプロの方が話芸あるんで面白くて当たり前」「有野課長を超えられるものがいるかはわからんが、興味はあるな」「ゲーム実況なんてリアクション芸だし、プロがやるほうが絶対面白いよ」と肯定的な意見が上がった。

　だが一方では、「売れない芸人の巣窟になりそう」「芸人のヒロシがゲーム実況始めてたけど、可哀相なアクセス数だった」「有野は面白いけど今から有野の真似したって糞つまらんから」と、人気の素人実況者のようにはなれないだろうという声から、「プロを使ってメーカーをスポンサーにしちゃったら悪口一切言えないタダのCMになっちゃって面白くなくなる」「ゲーム実況って素人が趣味でやってるからメーカーも黙認してるのであって、芸能事務所に所属するプロが営利目的で始めたら速攻公開中止だし」「ゲームの広告塔になるだけやろ」と、プロがやるとなると実況ならではの面白さが失われるのでは、との声が上がった。

　ユーチューバーがテレビに出たりCMに出たりする時代。実況者もこの波に乗ってタレントとしての道を歩んでいくのか、それともプロのタレントが素人が活躍するコンテンツを食い荒らすこととなるのか。これからの展開に注目だ。