真っ黒な草刈・昌幸の陰謀が今週も冴え渡る! 今週も長澤・きりがうざい!! 嬉しい茶漬けシーンもあった『真田丸』第8話レビュー

1603_sanada08.jpg『真田丸』公式サイトより。

 27日放送の第8話「調略」は17.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と前回とさほど変わらず。ただ、総合より一足早く放送されるNHK BSプレミアムでは4.4%と、BSでは珍しいぐらいの高視聴率となっている『真田丸』。

 内容のほうも、かつて大河ドラマで、主人公サイドがこれほどまでに嘘つきまくりで、真っ黒だったことがあるだろうか……と、驚くぐらいに真田昌幸(草刈正雄)が悪くて黒くて権謀術数限りなく、頼もしい。というわけで今週もネット上のファンの声と、筆者の個人的感想を交えて振り返ってみたい。

 冒頭から「茶漬けキター!」「汁かけメシ!」と、ネット上の歴史好き・歴史小説好きを喜ばせたのが、北条氏政(高嶋政伸)の食事シーン。“2度汁かけ”=氏政が食事の際、汁を飯にかけたが、汁が足りなかったので後からもう一度かけた。それを見た父・北条氏康が「毎日食事をしておきながら、飯にかける汁の量も量れんとは。北条家もわしの代で終わりか」とつぶやいた、という有名な逸話がある。

 真偽はわからないが、ともかく有名であり、第1話から氏政が登場するたびに、実況スレなどでは「汁かけメシ登場!」など言われていたものだが、有名エピソードを念頭に入れた、クスッとくる展開を盛り込んでくれたのはうれしい。しかも「先を急ぐな。食べる分だけ、汁をかける」とかつぶやきながら。高嶋政伸の怪演ぶりもあいまって、実に楽しいシーンとなっていた。

 第8話の物語はというと、北条と上杉景勝(遠藤憲一)の対決が迫る信濃・川中島。昌幸・正雄は上杉に従うふりをしつつ、北条へ寝返り。主人公・真田信繁(堺雅人)は昌幸の命を受け、海津城の城代・春日信達を上杉から北条へ寝返らせようと、調略に奮闘する。だが、昌幸・正雄には信繁・堺に伝えていない、さらなる奥の狙いがあった……というストーリー。

 ざっと全体の感想などを見てみると「昌幸と叔父(真田信尹/栗原英雄)がぐう畜すぎるwww」「昌幸パパが裏切り過ぎて、敵が誰だか分からなくなる現象w」と、相変わらず黒すぎる昌幸・正雄が大人気。ドラマで描かれた部分だけでも、武田→織田(滝川)→独立?→上杉→北条と臣従する相手をコロコロと変えているが、この間わずか3カ月ちょっと。おそるべき表裏比興ぶりだが、さらにこの後もコロコロ変えていくはずなので、楽しみなことこの上なしである。

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