東京都を絡めたほうが、より関心を集めやすいようだが、さらに“クールジャパン”とも、また別の話になるので複雑だ。昨年の第68回カンヌ国際映画祭に関して、経済産業省の公費の使途について一悶着あったことはともかく、長編部門に『海街diary』がノミネートされた是枝裕和監督が苦言を呈していたことを思い出す人もいるに違いない。
最終的に是枝監督の苦言は別のところに向けられていたが、それでも国際映画祭において国際見本市のように振る舞うのは辞めてほしいという趣旨にはうなずける。国際見本市との併催になっている国際映画祭もあるにしろ、同様の感覚で国際映画祭を運営しない方が無難ではなかろうか(ちなみに東京国際映画祭の合同マーケット「Japan Content Showcase」には東京国際アニメ祭もある)。
(取材・文/真狩祐志)
■Oscars.org | Academy of Motion Picture Arts and Sciences
http://oscars.org/
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