2020年はコミケ中止!? 東京ビッグサイトの代替案の施設が小さすぎる問題!! 「展示はともかくコミケは無理だな……」

1602_bigsight.jpg『コミックマーケット準備会』のTwitter(@comiketofficial)より。

 全国のオタクにとって、年2回の最大のお祭り・コミックマーケット(以下「コミケ」)の開催場所としておなじみの東京ビッグサイト。以前にもお伝えしたとおり、2020年に東京オリンピック・パラリンピックで同会場の使用が決定したことにより、「コミケは……?コミケはどうなるの!?」と、開催が危ぶまれていた。しかし2月23日、東京都は近隣に、19年4月からビッグサイトの代わりとなる仮設施設を設営する考えを発表。これに対し「とりあえず一安心した」「解決したかよかった」とホッと肩をなでおろす声が多数上がった。だがしかし……、まだ油断はできないようだ。

 ビッグサイトの展示面積は国内最大級の8万660平方メートルというものに対し、予定されている仮施設の展示面積は約2万4,000平方メートル。およそ1/3ほどのスケールとなることで「これちゃんと収容出来るのか!?」「コミケ舐めんなよ」「他の展示はともかくどうやってもコミケは無理だな」「まあコミケ開催のために都が動いてくれるとは思ってなかった」「行政によるコミケ潰しだ!」と、再び開催を危ぶむ声が多く上がっているようだ。

 開催日数が増えるのか、参加サークルの数を減らすのか、また「幕張メッセは7万2,000平方メートルだしここでいいだろ?」との声があるように会場を変えるのか。いずれにしろ、例年から何かを変更しなくてはならなくなるのは確実という状況だ。

「いっそ開催しないっていう方法もある」「気づいちゃったんだけど、やらなくていいんじゃね?」「東日本大震災で春コミが中止になったことあるし一回くらいは別に」といった、そもそもコミケ開催自体を断念すれば済む話、という声もあるのだが、オリンピックでの使用によるビックサイト一般使用停止期間は、19年のオリンピック準備時期から数えてコミケ3回分にのぼると推測されている。

 全国のオタクが悲しむのはもちろん、「コミケがどれだけ経済効果を生み出してると思ってるんだ!」「もし中止したら経済損失ハンパないぞ」「コミケをやらなかったからって俺たちが死ぬわけではないが、一部の中小企業や同人誌で生計立ててる人が死ぬ」と、経済的な面でも開催中止は絶対に避けたいところだろう。

 実際、今までコミケに出展している数多くの同人作家の印刷を担当してきた栄光(同人印刷)は、24日にTwitter(@eikou_info)で「2020会場問題について、2/23に東京都が『仮説施設』を設けることを発表しました。残念ながら、これは2019年度限定の会場で、肝心のビッグサイトが完全閉鎖される7カ月間は未対応のままです。まだ朗報とは言い切れません」と、事態を重く受け止めていた。

 またコミケ出展経験のある人気同人作家、○急電鉄も24日、自身のTwitter(@mexjp)で「ビッグサイト全館使用で一般に縁があるイベントってコミケとモーターショーくらいだからじゃないの。未だに『ビッグサイトってコミケだけで保ってるんでしょw』と真顔で言う人もいるくらいだし」と、コミケの存在の大きさを語っていた。

 果たして19、20年のコミケは正常に開催されるのだろうか。海外から大勢の観光客が大挙して訪れる時期だからこそ、日本最大のお祭りを見せつけてほしいところだが……。

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