『うたプリ』HE★VENSのグッズ展開に「いらない」の声だと？　～HE★VENSオタクの叫び～

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HE★VENS公式サイトより。

　24日、『うたの☆プリンスさまっ♪』のアイドルユニット、「HE★VENS（ヘブンズ）」の公式サイトが更新され、同シリーズのキャラクターデザインを手掛ける倉花千夏による、新イラストが公開された。また、「AnimeJapan2016」（3月26、27日）の『うたの☆プリンスさまっ♪』ブース（ブロッコリー）で販売されるグッズの詳細も同日に発表され、HE★VENS初のグッズが発売されることも明らかに。

　2期アニメ『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000％』（2013年）で初登場して以来、グッズ展開など、目立った“供給”がなかったHE★VENSの嬉しいニュースに「やっとか!!」と喜ぶ声が上がっている。筆者もかねてからのHE★VENS好きで、今回の知らせに諸手を挙げて喜んでいるのだが、ネットの声を見てみると、「HE★VENSはいらない」と素直に歓迎できないファンも多いようだ。

　前述のとおり、『マジLOVE2000％』で初登場したHE★VENS。物語のメインとなるユニットST☆RISHのライバルチームとして描かれたものの、「うた☆プリアワード」でST☆RISHに惨敗。3期アニメ『マジLOVEレボリューションズ』（2015年）の冒頭では、なんと“行方不明”だと伝えられた。3期では、ST☆RISHが事務所の先輩ユニット・QUARTET NIGHTと対峙する姿が描かれる。当時私は「ST☆RISHか！　カルナイか！　ってところで行方不明だったHE★VENS登場しないかな……」と、友人にぼやいていたのだが、「あいつらは当て馬だったから諦めろ」などと一蹴されていた。

　だが、なんと3期の最終話、筆者がなんとなく抱いていた願望を叶えるかのように、HE★VENSはリーダー・鳳瑛一（CV.緑川光）の不敵な笑い声と共に復活（しかも、4人の新メンバーを引き連れて！）。HE★VENSが下克上宣言をし、ST☆RISH、QUARTET NIGHTも闘志を燃やすという中、続編を期待させる形でアニメは終了したのだった（のちにアニメ4期の制作が発表された）。

　と、HE★VENSファン的にうれしい展開となったものの、気づけばそれから半年が経過。『うたプリ』は、「（C）早乙女学園」で商標登録しており、ライバル事務所であるHE★VENSがその登録名でグッズ化・CD展開されるのは、少々おかしな話でもあるからか、これまで目立った展開はナシ。とりあえず、アニメDVDの特典CD「HE★VENS GATE」を聞くか、頭の中で妄想を繰り広げるほかなかった。

　その中で、今回公式サイトが更新され、倉花千夏による新メンバー4人のイラストが追加されたり、なんと念願のグッズ発売が決定。筆者のように喜ぶファンもあるが、HE★VENSの展開に「4期でST☆RISH、QUARTET NIGHTの出番が減りそう」「プリライ【注：『うたプリ』のライブ】にHE★VENS来たら倍率がさらに上がりそうで嫌」といった声がファンから上がっている状態だ。

　どうやら、アニメ3期でST☆RISHの活躍がほかのシリーズと比べ少なかったことや、HE★VENSのキャラの声優に緑川光や小野大輔といった人気声優が揃い踏みしていることを受けて、そしてなにより“愛故に”このような声が上がっている模様。

　今となっては、QUARTET NIGHTの存在も大分受け入れられてきたが、12年の登場当初、彼らに対しても「なんだこいつら」といった声が上がっていた。こう書くと、ST☆RISHのファンが面倒くさい人たちのようにも見えるが（実際そうなのかも知れないが……）、『うたプリ』は、10年のゲーム第一作目から登場する彼らありきの作品であるのもまた事実。

「プリライにHE★VENSはいらない」「好きなキャラの出番が減るのが嫌」という心境は同感できる部分もある。「HE★VENSが4期で大活躍するといいな！」「単独のゲーム展開希望！」とまで欲は出さないが、今回のグッズ展開くらいは……！

　なお、前述の「（C）早乙女学園」問題だが、今回のHE★VENSグッズはなんと「（C）SAOTOME GAKUEN」表記。大人の事情で「（C）レイジング事務所」はムリだったのかな？

　ちなみに、「HE★VENSは3人のままがよかった」という声も結構上がっていたりするが、鳳瑛一推しの筆者としては、「瑛一くんが楽しそうだからオールオッケー！」という心境である。
（文／月島カゴメ）