『行け!稲中卓球部』DVD-BOXリリース決定! 懐かしくてうれしいが、アニメ版ってどんな内容だったっけ……?

1602_inachu.jpgTCエンタテインメント公式サイトより。

 TVアニメ『行け!稲中卓球部(以下『稲中』)』(作:古谷実)より、DVD-BOXを5月27日に発売することが発表された。1995年に当時はまだ珍しかった深夜に放送された同作は、放送20周年記念計画として、デジタルリマスターによる初DVD-BOX化を行うことが決定。このニュースに接して、「これは懐かしい」「久しぶりに見たいなぁ」という昔を懐かしむ声が多く上がったほか、全52話収録を3枚組に収録して、2万円+税という価格設定に「2万そこそこなら、買っちゃおうかな」と、物欲を刺激されたファンも多いようだ。

 一方で、「原作が面白いのは間違いないけど、アニメはあんまりだったような……」「深夜とはいえ作画がイマイチだった」と、当時のアニメファンからのTVアニメ『稲中』の評判はさほど良くなかったことを、お忘れではないだろうか。

 現在のように、ネットで熱く放送中のアニメ作品の良し悪しについて語られるような時代ではなかったが、ためしに2002年に発売された「DVDパーフェクトコレクション」のレビューや感想を拾ってみると、上記のような感想に加えて、「オリジナルエピソードやギャグがさむい」といった声も。そもそも原作者である古谷氏も原作コミックの中でアニメの出来についてチクリと批判するような一コマもあった。懐かしさで忘れていたが、TVアニメ『稲中』は少なくとも大絶賛される出来のアニメではなかったのだ。

 95年当時は、まだ珍しかった深夜帯に放送されたアニメ『稲中』。深夜とはいえど、どこまで放送していいのか、というのも手探りだったようだ。原作『稲中』の過激で抜群に面白い下ネタやブラックジョークを、TVアニメでは結構マイルドに変更・調整した部分も散見され、そこがまた原作ファンからの批判を招いてしまったようだ。

 それでも原作を知らない視聴者からは、かなり下品だなんだといわれてしまったようだが、声優たちの演技やOPなどはそこそこ評価が高いし、やっぱり当時の『稲中』のギャグは面白い。実写映画化もされた『ヒミズ』など、近年はオシャレかつシリアスになってきた古谷氏だが、下品で笑えてちょっとサービスもあった当時の古谷節を楽しみたい、という人はDVD-BOXをチェックしてみてはいかがだろうか。

※言及がない限り、出版元はすべて講談社

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