日本を元気にする会の政策に賛同する必要はナシ 参院選を前に山田太郎氏が「表現の自由を守る党」を結成

1602_hyogen.jpg「表現の自由を守る党」公式サイトより。

 夏の参院選を前に、とんでもない政党が爆誕した!

 児童ポルノ法をはじめ、数々の問題について「表現の自由」を守る立場から活動してきた参議院議員・山田太郎氏(日本を元気にする会)が新たに立ち上げた「表現の自由を守る党」である。

 これまでも、日本の国政選挙ではさまざまなインパクトのある政党が生まれてきた。日本愛酢党(酢が身体に良いことを宣伝する政党)・UFO党(宇宙人との交流を主張。一時は5万票を獲得)などなど……。

「表現の自由を守る党」は、そうした「泡沫政党」とは一線を画し、リアルに国政での成果を背景にして誕生した政党だ。

 政党の設立が発表されたのは、2月14日、秋葉原で山田議員が主催する「山田太郎のメディアフォーラム」の席上。この催しは山田議員が、昨年12月からさまざまな事象の現状報告として開催しているもの。この日は、書籍の軽減税率をめぐる問題と、国連のマンガ・アニメ・ゲーム規制勧告などについての報告に続いて、新党立ち上げの発表が行われた。

 催しの冒頭から「今日は重大発表を行う」とアナウンスされていたが、政党設立の発表と共にスクリーンに政党のロゴが表示されると、参集した100名あまりの参加者からは、大きな拍手が上がった。今回、改めて新党を立ち上げた理由について山田議員は次のように語る。

「これまでは私のイシューのひとつにすぎなかったが、これからは党として立ち上げて全国を行脚していきたいと思っています。今まではネット中心で活動してきたが、これからは目に見える活動をしていく。改憲議論にはさまざまな意見があるが、少なくとも21条を守るべきだと思っている。政界の再編話もいろいろあるが、最終的にどこと組んでいくかも考えて行きたいと思っています」

 この「表現の自由を守る党」の活動だが、ひとまずは公式サイトからサポーターを募集。登録者には、表現の自由に絡む諸問題に関する情報や、催しの案内が送付されることになる。

 党費などはかからないが、山田事務所によれば「サポーター登録者には情報拡散に協力してほしい」としている。また、公式サイトには掲示板も設置しており、情報共有や議論も行うことができる形になっている。

「山田議員の希望で掲示板を置いたが、荒れちゃわないか心配もあります。そこは、みなさんの良心に期待しています」(山田事務所)

 果たして「表現の自由」をめぐる問題で、国政選挙でどれくらいの影響力を持つのか期待される新党だが、ひとつ気になるのが、山田議員が日本を元気にする会と両方の所属になるということ。「表現の自由」を守るという点では一致できても、安保法制や原発問題などで日本を元気にする会の政策には賛同できないという人も多いはずだ。この点も確認してみたところ、山田事務所の担当者からは次のような発言が。

「あくまで“表現の自由”を守るというシングルイシューで考えています。日本を元気にする会の政策に賛同する必要はありませんので、“表現の自由”を守りたいと考えている人には、参加してもらいたいと思っています」

 これまで「表現の自由」をテーマに掲げて政治活動を行う組織は、いくつも誕生してきた。そうした歴史の中で「表現の自由を守る党」は、もっとも間口の広い組織であるといえるだろう。つまり「表現の自由」以外の政策に賛同できなくても、加入しておいて損はナシ!

 これをきっかけに「表現の自由」をめぐる、新たなムーブメントが起きることを期待して止まない。誰かがやってくれるという、受け身のスタンスから脱するのは、今だ!
(ルポライター/昼間たかし http://t-hiruma.jp/

表現の自由を守る党公式サイト
http://hyogen.jp/

「表現の自由」入門

「表現の自由」入門

「表現の自由を守る党」によって、どういう影響が現れるのか。

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