「下手な出会い系よりすごかった」音声投稿コミュニティサイト「koebu」サービス終了!!

1602_koebu.jpg『koebu』公式サイトより。

 今月9日、音声投稿コミュニティサイト「koebu」(こえ部)のサービスが今秋9月30日をもって終了することが発表された。このことに「そんなサービスがあったこと自体知らんかった」といった声から、お世話になった人からの声など、様々な反応が上がっている。

 2007年にカヤックが運営を開始した「koebu」とは、サイト上に自分の声を投稿したり、投稿されたほかの人の声を聞くことができるサービス。歌やセリフ、朗読、声劇などそれぞれのジャンル毎に、さまざまなお題にそった声が投稿されていて、それを自由に聞いたり、評価をしたり、またお題にそった声を投稿、なんてことができる。リアルタイムでの通信もできるので、“ニコニコ生放送の声だけ版”的な利用法も可能。さらに、声優デビューができるオーディションを開催するなど、積極的に企画を行っていた。

 2014年、カヤックがサイバーエージェントに「koebu」の事業を譲渡。サイバーエージェントの保有する、人気声優を起用したスマートフォン向け学園恋愛カードゲーム「ガールフレンド(仮)」と、「koebu」の相乗効果を期待しての事業移管だったようだが、譲渡からわずか1年半ほどでのサービス終了となってしまった。

 今回のサービス終了の発表に対して「終了のニュースで存在を初めて知りました。面白そうだけどな」「広報活動がしっかりしてればワンチャンあったかもね。実情は世間に認知されずに終了」と、そもそも存在を知らなかったという声が多く上がっている。

 しかしまったく人気がなかったというわけでもなく、2014年の時点で会員数は83万人とそこそこの数。ネットでは「ここ結構喰えたなー」「下手な出会い系より凄かったよ」「こえ部のおかげで童貞捨てれたから無くなるのはなんか悲しいわ」「めっちゃええ声の女と出会えたけど、男の俺より2周りくらい太ってたわ」といった、「koebu」を出会い系サイトのように利用していたと思われるユーザーの声がなぜか多い。

 このあたりにサービス終了の真意が隠れているのかと思いきや、特にそのような問題とは無関係であり、やはりYou tubeやニコニコ動画といった巨大コンテンツに対抗できなかったことが原因としてあげられている。「別にyoutubeでいいんじゃね」との声があるように、声の投稿だけならYoutubeでもできるし、リアルタイムでの放送ならニコニコ生放送で行える。また、“声だけ”というのを売りにしていた「koebu」だが、「声は見た目にはかなわないよ。これは廃れる」「声優とか声じゃなくて顔だからなー」と、なんだかんだビジュアルは大事だという意見も。

 一般人が、自分の写真や動画を平気でネット上にアップし、生放送までするようになったこの時代、「koebu」のサービス終了は必然だったのだろうか。サービス終了は今秋とのことなので、この記事で興味を持った「声だけイケメン」な人は、最後に利用してみるのもありかも?

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