究極の選択「安いけど3時間待ち」or「高いけど混雑解消」!? 夢の国「ディズニーリゾート」の値上げに意見真っ二つ!!

1602_tdr.jpg『東京ディズニーランド、東京ディズニーシー、東京ディズニーリゾート』オフィシャルウェブサイトより。

 今月8日、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの入園チケットの価格が、4月1日より現在の6,900円(大人)から7,400円に値上げされることが発表された。東京ディズニーリゾート(以下、TDR)を運営するオリエンタルランドは「環境整備により、パークの価値が向上したため、それに見合った値上げ」と説明したが、これで3年連続の値上げ。2014年からわずか2年間で、1,000円もの価値向上ということになる。

「夢の国」とうたっているTDRの今回の値上げに対し、「夢から覚めるわ」「夢はお金で買うんだぞ!ハハッ!」「ネズミ『俺は夢を与えてるんじゃない。売ってるんだ』」と皮肉の声が多く上がった。

 しかし、なぜか今回の値上げに賛同する声もそれなりに上がっている。企業の商品値上げに対しては、どんな理由があろうと消費者は反対しそうなものだが、値上げを認める声が多く上がる理由は、「いいぞ、もっと高くして混雑緩和してくれ」「もっと値上げしろ。混みすぎ。大人4万円子供3万円くらいでいい」といった声に見られるように、パーク内での深刻な混雑状況にあるようだ。

 土日や、大型連休時には人気アトラクションは2時間、3時間待ちは当たり前、ピーク時には4時間待ちなんてこともざらにあるのがTDRの現状。このことが影響してか、消費者調査「日本版顧客満足度指数(JCSI)」で、2014年が2位だったのに対し、15年には11位と大きく順位を落としてしまった。あまりにも長いアトラクションの待ち時間から、「値上げで入園者が減り待ち時間が少なくなるなら…」と熱心なファンが考えるのも無理はない。

 日本の主なテーマパークの料金を比較してみると、今回TDRが7,400円になるのに対し、USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)も7,400円、ハウンステンボスリゾート6,400円、富士急ハイランド5,200円と、TDRは最高値であるものの特別高いというほどでもない。ちなみにUSJはファストパスという、アトラクションを待たずに乗れる券を有料で販売しているが、TDRは無料で提供している。そういったことを踏まえるとTDRの方が安いとも言えなくもない。

「良かった、TDRはやはり良心的だった」と思いたくなるところだが、それでは今回の値上げにより、混雑解消という値上げ賛成派の希望は満たされない可能性が高い。TDRは混雑解消という言葉を巧みにちらつかせて、集客数をそのままに、ギリギリまで値上げをする気だろうか。実際「すげーな。まだ行ける、まだ行けるってチキンレースみたい」「ジワジワあげてたらみんな慣れちゃってそこまでの効果にならない気がするんだよなあ」とTDRの真意? に気づく者もチラホラいる。

 果たしてTDRは、今後いくらまで値上げしていくのだろうか。1983年の開園当時3,900円だったチケット代は、もう既に倍近くまできている。ひとつだけはっきりしていることは、当分このチキンレースは終わることはないだろうということだ。

生かさず殺さず、ギリギリのところを狙って、という感じだよな。

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