『修羅の門』川原正敏氏の新作発表に『キングダム』ファンが悲鳴!?「ネタバレしちゃう…」

1602_ryuusui.jpg「月刊少年マガジン」3月号より。

 2月5日に発売された「月刊少年マガジン」(講談社)3月号にて、『修羅の門』『海皇紀』の作者・川原正敏氏の新連載『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』が次号よりスタートすることが発表された。

 同作の主役は、中国の王朝「漢」の初代皇帝・劉邦の軍師として知られる張良。漢の前に存在した統一王朝・秦に滅ぼされた韓の王家の一族で、劉邦の軍師として漢王朝の建国に大きく貢献した人物。後の『三国志』に登場する諸葛亮孔明と並ぶ名参謀として知られている。

 同誌のインタビューで、川原氏は『項羽と劉邦』を学生時代に買い、描きたい題材として温め続けていたと語っており、第1、2話合計202ページのボリュームという力の入れよう。河原氏は『修羅の門』のスピンオフシリーズ『修羅の刻』も手がけ、長年にわたり人気を博しているだけに、川原版『項羽と劉邦』に期待するファンも多いだろう。

 ところが、このうれしいニュースを素直に喜べないのが、同じく中国史を題材にしている原泰久氏の『キングダム』のファンたちだという。

『キングダム』は紀元前221年に秦の始皇帝が中華統一するまでの春秋戦国時代を描いたもので、現在も「週刊ヤングジャンプ」(集英社)に連載中。単行本の累計発行部数は2,000万部超のメガヒットを記録している。

 サブカル系のライターが解説する。

「川原氏の新作は時代的には、『キングダム』よりも後年(張良は紀元前186年没)で、いわば“続き”なわけです。物語の最初のほうは『キングダム』と登場人物がかぶっており、同作の登場人物がどのような立場になったか、あるいはどんな死に方をしたかなどが、ネタバレしてしまう可能性がある。『キングダム』が終了するのは、まだ当分先の話で、中国史の中では“マイナー”な時代なため、最終的に秦が勝つことはわかっていても、登場人物個々の結末はあまり知られていない。それだけにハラハラさせられるわけです。漫画好き、とりわけ中国史好きの人たちは、川原氏の新作を心待ちにしている反面、『キングダム』の楽しみが減ってしまうかもしれないと複雑な気持ちになっているというわけです」

 思わぬ形でシンクロしてしまった両巨頭の作品。願わくば、『龍帥の翼』にはネタバレ少な目でお願いしたいものだが……。

キングダム 41 (ヤングジャンプコミックス)

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『龍帥の翼』第1話は、どこから始まるのか。

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