『信長協奏曲』3週目にして首位陥落!! 初登場1位はコアなファンはガッカリのSF『オデッセイ』!? 【週末映画興行成績】

1602_syumatueiga.jpg『オデッセイ』オフィシャルサイトより。

 2月6日~2月7日分の週末映画興行成績(興行通信社)が発表されたので、今週もオタク目線でお届け。

『信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)』&『さらば あぶない刑事』という注目邦画を押しのけ、初登場1位となったのは、リドリー・スコット監督最新作『オデッセイ』。火星に取り残され、ひとり帰還を信じ生きる宇宙飛行士をマット・デイモンが演じ、日本ではオープニング2日間で動員約33万人、興収約4億9,600万円を記録した。すでに全世界興収は6億ドルを突破しており、この勢いで作品賞をはじめ、7部門にノミネートされている「第88回 アカデミー賞」に名を刻みたいところ。

 劇場でも『オデッセイ』難民が溢れるほど、好スタートを切った同作の鑑賞後の反応は「めっちゃ面白かった。3時間近くあるけど、退屈じゃない」「泣きそうになった」「手塚治虫の作品を思い出した」など悪くない。しかし一方、リドリー・スコット作品ということで「『エイリアン』とか『ブレードランナー』を期待していくとガッカリする」「こんなんいいから、『プロメテウス』の続きやってくれ」との声も。また、原作がweb小説発だからか、「ラノベみたいなもんか」という人も見られた。

 3週目にして首位陥落となったのは、2日間で動員約30万人、興収約3億9,400万円をあげた『信長協奏曲』。とはいえ、動員数は『オデッセイ』と3万人程度しか差がないほどの好調が続いており、累計興収は25億円を突破した。3位となった『さらば あぶない刑事』と共に、邦画の強さを見せてほしい。

 8週目にして4位と、いまだ上位に居座り続ける『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。国内での順位は徐々に落ちつつあるものの、世界興行収入は遂に20億ドルに到達した。この数字は『タイタニック』(約22億ドル)『アバター』(約28億ドル)に続く、史上3作目の快挙。失速も見えないし、両作を抜く可能性も高そうだ。ちなみに、シリーズのテーマ音楽を手掛ける作曲家のジョン・ウィリアムズが8日、84歳の誕生日を迎えたとのこと。ほかにも、スティーブン・スピルバーグの『E.T.』『ジョーズ』『インディ・ジョーンズ』などを筆頭に、多くの映画を彩ってきた名作曲家であるだけに、生涯現役を貫き、よりたくさんの名曲を生み出していただきたい。

 前週と変わらず、5位をキープしたのは、『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』。余談だが、佐々木蔵之介演じる平岡芳明のモデルは作家・平山夢明氏で、坂口健太郎演じる三澤徹夫のモデルは同じく作家の福澤徹三氏だ。

 前週から1ランクアップし、6位となったのは、まだまだ元気な『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』。1月31日に行われた水木しげる氏のお別れ会には著名人ら約8,000人が足を運んだのだが、その中にはTVアニメ『妖怪ウォッチ』(テレビ東京系)きっかけで水木氏の作品にのめり込んだ、一般5歳児の姿もあったという。“入り口”として素晴らしい働きを見せている。

『手裏剣戦隊ニンニンジャー VS トッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド』は、『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』と順位を入れ替わるかたちで7位。『ニンニンジャー VS~』で敵役の闇博士マーブロを演じる、南海キャンディーズ・山里亮太が、同作について何か言っていないかとTwitter(@YAMA414)をのぞいたところ、「オデッセイ面白かった!凄い映像だったなぁ。そして、もし自分だったら初日で終わるなとも思った」と、首位の『オデッセイ』を褒めていた……。

 8位は、2週目にして前週4位から大きく転げ落ちた『ブラック・スキャンダル』。ジョニー・デップ最新作だが、やはり女性的にはハゲのデップを観たくないということだろうか。16年アメリカ公開予定の『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』はヒットしそう。

 全国36スクリーンと小規模ながら、2日間で動員約3万6,000人、興収約4,300万円をあげ、初登場9位にランクインを果たしたのは『コードギアス 亡国のアキト 最終章「愛シキモノタチヘ」』。こちらはTVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』のアナザーストーリー『コードギアス 亡国のアキト』全5章の完結編で、強国ユーロ・ブリタニアに戦いを挑む少年たちの活躍が描かれる。「ナイトメアフレームType-01」を強化した新機体「アレクサンダ・リベルテ」でのバトルに注目が集まる同作だが、完結編であるだけに終わり方に対しては賛否両論。「最高でした!」というファンもいれば、「待たされてこれかぁ」というファンも見られる。鑑賞者の意見が割れているので、自身の目で確かめてみてはいかがだろうか。

 クマの映画『パディントン』が10位となり終えた、今週の週末映画興行ランキング。次週は、ダニー・ボイルが天才スティーブ・ジョブズの半生を描く『スティーブ・ジョブズ』や、古屋兎丸氏原作の『ライチ☆光クラブ』あたりが、どう食い込んでくるのか見ものだ。

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