声優誌レビュー「声優グランプリ」2016年2月号

ちょっと大人っぽい蒼井翔太にドキッ!? そしてスフィアの皆さん結成10周年、おめでとうございます!

1602_seigura.jpg「声優グランプリ」2月号(主婦の友インフォス情報社)

――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな“声優誌 群雄割拠”の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか? 主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――

■「「声優グランプリ」」2016年2月号
出版社…主婦の友インフォス情報社
発売日…1月9日(毎月10日発売)※日曜日の場合は前日発売
価格……1167円+税
創刊……1994年

 事実上の新年号となる2月号。「声優グランプリ」の表紙&巻頭を飾ったのは「蒼」の袴羽織に身を包んだ蒼井翔太である。

 本人曰く「顔のメイクは少し妖艶な感じに」とのことで、左目の下には、どこか京劇を想起させるような2本線のラインが。中性的な色気が魅力の翔太サンですが、和装も相まってしっとりしたグラビアに仕上がっています。

 また、後半ページは衣装を洋服に変えてのグラビアも掲載。ケミカルウォッシュ柄のシャツを「すごくオシャレ」と語る彼に、思わず世代のギャップを感じてしまう。余談ですが、「流行→時代遅れ→衰退→再流行」を繰り返すファッション業界って何かと面倒ですよね。

 今月号も蒼井翔太にはじまり、宮野真守・斉藤壮馬・島崎信長&櫻井孝宏・前野智昭……と、男性声優が続いていく。そんな流れで登場したのは、1月に日本武道館での初ワンマンライブを成功させた小野大輔である。ライブ名『Unlimited Door』に掛けて「今年は新しいDoorを開く」との抱負を語っていたが、その言葉通り、小野は2月1日付けでフリーランスに転向。新たなスタートを切った人気声優の動向に注目したいところだ。

 さて、そのほかで気になったのは……

【「前野智昭」バレンタインデーチョコをつくる】
バレンタインデーが近いということで、連載「毎月まえのめり」で前野が挑戦したのはチョコづくり。「逆チョコ」なんて言葉も耳にするが、いまのご時世、イベントごともジェンダーフリーなんですね。

【「スフィア」気がつけばオーディションから10年!】
スフィアのインタビュー内で寿美菜子が語った「4人が出会って、今年の2月でまる10年」という言葉に、思わず目を疑う。ユニット結成は2009年だが、彼女たちが受けた『ミュージックレイン スーパー声優オーディション』は2005~06年の開催。そりゃ、あやひー(高垣彩陽)も30歳になりますよね。

【「渡部優衣」バレンタインデーの暗い過去を語る】
小学校時代、本命の男子に直接手渡しができなかったため、女友達に托した彼女。ところが、その男子に渡されることはなく、彼女の手作りクッキーは捨てられていたとか……女子コミュニティの闇を垣間見た気分です。

 なお、2月号は毎年恒例の『声優読本』が別冊付録。「なりたいっ子のための教科書」がキャッチコピーだが、実際には教科書感が弱いのはご愛敬である。同付録は前半に先輩声優たちのインタビューが掲載されているが、内容の半分近くは自身が出演する最新作の話題。もちろん、導入としては間違いではないし、必要な話だとは思う。でも、本誌インタビューの延長線上にある感が否めないのです。もう少し『声優読本』というタイトルに寄せて、ガッツリと声優志望者に向けた内容にして欲しいなあと思うのです。
(文/神楽坂隆)

声優グランプリ 2016年 02 月号 [雑誌]

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声優名鑑は資料として役に立つので、来月号は購入せにゃ

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