新たな実験的なライブイベント「エースク」主催者が語るアニソンシーン

■海外で起きている現象を日本に“逆輸入”

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――エースクには、幅広いジャンルのアーティストが出演されていましたが、アニソン的にみて面白い部分はどのようなところになるのでしょうか。

竹内 今回は声優がいて、アイドルがいて、アニソンを歌うアーティストがいて……というライブでした。わりと日本だと、アイドルオタクとアニメオタクは、ファン同士も別物だという認識があったり、そもそも文化的にも違う発展をしてきていたりするのですが、今、海外では、アイドルというアイコンとアニメというアイコンは、日本を語る上で外せないサブカルチャーで、同じものとしてみられています。海外ではひとつのもののように盛り上がっているんです。だから、日本でもアイドルとアニソンを一緒にやっても盛り上がるのではないかというのが背景にありました。まずそれを実験的にやってみようというのが、最初のきっかけだったんです。

 ただ、今回出演したアイドルは、アニメの主題歌などを歌っているので、そこは大きなくくりで言うとアニソンなんですよ。でも、アイドルの中でも、声優アイドルのi☆Risさんのファンのノリと、アフィリア・サーガさんやA応Pさんなどアイドルファンのノリが、微妙に違うんですよね。

――会場の雰囲気はいかがでしたか?

竹内 “アニメ好き”という共通言語があると思います。ただ、そこから発展して分岐していったものが、キュッと大きな枠の中に入って、一緒にやったら、もっと楽しめたというのが今回のライブだったと思いますね。

濱田 一部の人たちしか盛り上がらないということはなくて、みんなでわっと盛り上がっていた印象です。

竹内 アニメ好きな人は、みんなで楽しもうという思いがあるので、知らない曲でもみんなで盛り上がるんです。いろいろなアーティストが出演するライブだと、自分の推しのアーティスト以外は出て行ってしまうというのもあったりするのですが、アニソンのライブは、出演者が出ていれば、お客さんもずっとそこにいますね。

濱田 エースクも、4時間ずっと盛り上がっていましたね。

――みんなで楽しむという点では、エースクには「歌え俺達!オレライブ!!」という企画がありましたね。

竹内 「オレライブ!」は、もともとさんが、そういう企画をやっていたんですよ【編注:「オレライブ!Vol.0」は、2015年7月5日に開催】。彼らは、いろいろな楽曲をコピーして、ニコニコ動画にアップしていたことからデビューしたバンドですが、アニソンなどをみんなで大合唱したいというお客さんの要望がけっこうあったそうです。

 それで、自分たちがコピーするだけでなく、お客さんも含めてボーカルとして参加にするということをやったらどうなるのだろうということで、実験的に「オレライブ!」というのを始めました。それを今回のライブに入れたんです。やはり、聴くだけでなく、ライブにお客さんが参加するようなことは、まだあまりほかではやっていないので、そこで差別化できたらいいなと思いました。

――実際に拝見しましたが、会場がすごく盛り上がっていて、すごかったです。

竹内 アーティストにはお客さんの歌声がもろに聞こえるので、アーティスト自身も盛り上がっていましたね。会場ではアーティストの声の方が上回ってしまいましたが、理想的だったのが、遠藤正明さんが「勇者王誕生!」のサビをお客さんに振って、お客さんが「ガガガッ ガガガッ ガオガイガー!」と歌った時のハーモニーでした。お客さんも歌って、アーティストも歌って、本当に会場が一体となっていました。

はなまるぴっぴはよいこだけ

はなまるぴっぴはよいこだけ

CMの子ってイメージからおそ松の子になったもんなあ

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