相談者「煩悩を捨て切ったとき、彼はガチャから出てきてくれますか?」クソ坊主の答えが感動を呼ぶ!?

1601_kusobouzu.jpg『LEFT 4 DEAD 2』日本語版公式サイトより。

 苦しみ、悲しみ、悩みなど、相談事を受けつけている寺は、各地に点在している。また、最近ではネットで話を聞いてくれるところも……。ある女性が、お坊さんがネット上で人生の悩みについて回答するQ&Aサービスサイト「hasunoha」で、ソーシャルゲーム(以下、ソシャゲ)についての悩みを打ち明けたのだが、その回答がなんとも人を喰った内容で、ネット上の一部で“クソ坊主”と話題だ。

 どのゲームも炎上、たび重なる課金に業を煮やし署名活動、消費者庁への訴え……14年度の国内ゲーム市場規模は1兆1,925億円で、うち7,154億円がスマートフォンやタブレットで行うソシャゲとなった。ゲーム市場の約60%を占めたというわけだ。15年も衰えることがなかったため、さらに市場を拡大させると思われるが、大きくなるほど問題も起こる。前述の炎上などがそれにあたり、当然のことながら「もう嫌!」と、ソシャゲ卒業を考える人も出てくる。その中のひとり、20代女性・プロデューサーが「ソシャゲやめたい」と、「hasunoha」上でお坊さんに相談を持ちかけた。

「hasunoha」は相談者はもとより、自身の家族、友人などがより良い人生を歩むための生きる知恵を、お坊さんが導いてくれるサイトだ。「どこの誰の答えだよ」とならぬよう、同サイトに登録している各地の寺、お坊さんも見ることが可能。また、お坊さんに関しては、これまでどれだけ回答したのかがわかる数字も表示されており、多いお坊さんだと回答数が1,700を超えている。これまで多くの質問に答えてきた、悩み事のエキスパートが心や体、恋愛に子育て、お金、出世など、日常生活で発生する悩みを、仏教の教えに基づき回答するのだから、ありがたやありがたやだ。

 さて、ソシャゲの相談に戻るが、女性はアイドル育成ゲームにはまり数年が経つという。そのゲームで、自分が推すアイドルが遂にガチャで登場し、女性は課金を重ねたそうだ。しかし、引けども引けどもアイドルをスカウトができない。ただ、卒業しようと考えるほどにつらいのだけれど、煩悩と僅かな希望を持ち、ガチャを回しているそうな……。そこでお坊さんに相談。「ムキになっているのはわかっている」とした上で、「もう回したくないのですが、どうやってやめるべきでしょうか。あと、煩悩を捨て切ったとき、彼はガチャから出てきてくれますか?」と尋ねた。

 最後の「煩悩を捨て切ったとき、彼はガチャから出てきてくれますか?」という部分が愛らしいが、その相談に大慈なるお坊さんが“良いゲームと悪いゲームがある”と題し回答。「私は艦これ(『艦隊コレクション -艦これ-』/DMM)をやめました」と切り出し、卒業理由を明かした。大慈さんいわく、「制作者が『クリエイターの仕事は、いかにプレイヤーに進めたくても進められない、そういうストレスと苦痛を与えるかだと思う』と公言しているだけあり、(ストレスで)禿げる。坊主頭が禿げ上がるほどに禿げる。『(なるほど)これは楽しくてやめられないのではなく、ギャンブル的な部分でやめられなくなっているのだ』と悟り、そしてやめた」とのこと。ただ、「いい思い出もあり、『楽しかった。やって良かった』と思う複雑な自分がいるのも事実」だという。

Left 4 Dead 2 (PC) (輸入版)

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お坊さんをも虜にしたゾンビゲー

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