二次創作物がアート作品に! 大手海外通販のRedbubbleがゲーム系ファンアート作品を販売

1601_redbubble.jpg「Redbubble」公式サイトより。

 ファンが作ったアート作品、いわゆる“ファンアート”が昨今ますます賑わいを見せており、一部ではネット上で売買も行なわれるようなっている。しかしファンの間だけで楽しまれているのならともかく、金銭の授受が発生することで問題になってくるのは、リスペクトしている原案の著作権であることはいうまでもない。そこでアーティストとIP所有者の間を取り持ち、ファンにとっても嬉しいソリューションを企画したのがアート&雑貨系オンラインショップの「Redbubble」である。

■『Armello』のファンアート作品を特集

 ユニークなデザインのTシャツやステッカーなど、アート系の雑貨やファッションのオンラインショップ「Redbubble」がこのところ急成長を続けている。

 Redbubbleはアーティストが手がけたデザインやアート作品の数々を、製品化を前提としてサイト上で多数展示している。注文があればその都度製品にし、収益をアーティストとサイト側で分配するというスキームで、世界中の顧客にユニークなグッズを提供して好評を博している。

 そしてこのRedbubbleで、今新たな試みが行なわれている。ビデオゲームをモチーフにしたファンアート作品をサイトで販売する企画だ。まずはオーストラリアのインディーズデベロッパー、League of Geeksが手掛ける動物を主人公にしたファンタジックなストラテジーゲーム『Armello』のキャラクターと世界観をモチーフにしたファンアート作品がサイト上で特集されている。ポスターをはじめ、iPhoneケースやマグカップ、トートバッグなど18人のアーティストによるファンアート作品の数々が現在展示されているのだ。

 この企画はアーティスト、IP保有者、購入者のすべてに利益が享受できるシステムとなっており、売り上げ金はアーティストとゲームデベロッパー、そしてRedbubbleに分配される。インディーズのデペロッパーにしてみれば、自社のゲームの宣伝になり、アーティスト側にとっては自分の作品がゲーム好きの人々の目に触れるチャンスにもなっている。

「この企画のカギとなるのは、先進的な考えを持ったIP保有業者に、YouTubeのゲーム実況などのファンによる新たなコンテンツの創造性を理解してもらい、そして協力してもらうことなのです」とRedbubbleの営業部門ディレクター、ゼザン・タン氏は「Games Industry」の取材に応えている。これまでの風潮として、IPを保有する企業はファンアートなどの二次創作物には否定的な態度をとる傾向も根強かったが、インターネット全盛の時代にあってはIPに対する考え方にも修正が求められているということだろう。自社コンテンツの販売促進にむしろファンアート作品を活用すべきであるという提案も含まれている企画なのだ。

 このファンアート企画は『Armello』以外にも、Brace Yourself Gamesの『クリプト・オブ・ネクロダンサー』、Free Lives Gamesの『Broforce』 、17-Bitの『GALAK-Z』、Redhook Gamesの『Darkest Dungeon』が予定されている。気になる向きは時折チェックしてみてはいかがだろうか。

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