TVアニメ『聖戦ケルベロス』ヒロイン役に「またM・A・Oか！」　“村社会”声優業界に風穴をあける「イエローキャブNEXT」の戦略とは？

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『聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ』公式サイトより。

　25日、2016年4月放送開始の新作アニメ『聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ』の製作記者発表会が実施された。本作は、グリーが展開するソーシャルゲーム『聖戦ケルベロス』が原作。わざわざ製作記者発表界をテレビ東京で行った上、中国最大級の動画サイトでの配信も決定しているなど、かなり大掛かりなプロジェクトのようだ。しかし、5年も続いているソーシャルゲームのTVアニメ化にファンも大歓喜……かと思いきや、そうでもない様子。

「昔よくやってたなぁ、聖戦ケルベロス……」「聖戦ケルベロスって課金ゲーの代表格じゃん」「アニメ化とか今更」「ラノベかと思った」といった声ばかりが目立つ一方で、TVアニメ化を素直に喜ぶ声は少ないようだ。むしろ肝心のアニメよりも、本作への出演が決定している内田真礼がオープニングソング「Resonant Heart（レゾナント・ハート）」、三森すずこがエンディングソング「Xenotopia（ゼノトピア）」を務めることのほうが話題になっており、「これ、OPEDがメインのアニメになるんじゃね？」といった発言も。

　また、合わせてヒロインである謎の美少女サラート役をM・A・Oが務めることが発表されると、「またM・A・Oか！」「大人気だな」「どのアニメ観てもクレジットにいる」と、こちらも話題に。

「彼女が所属しているのは『イエローキャブNEXT』で、声優事務所ではないんです。だから、他声優とのバーターなどで役をもらってくることは難しいのに、昨年は30本以上のアニメ作品に出演しているのだから驚きです。事務所の社長がマネジャーを勤めているのですが、収録現場にマメについているのは当然で、かなり精力的に営業をかけているようですよ。
　
　声優業界は、芸能界と比べるとのんびりタイプというか村社会的というか、大手が幅きかせてますから。『現場に来ない』『メールを見ない』『売り込まない』マネジャーも多いですからね。あの人のようなガツガツしたタイプであれば、異業種からでもチャンスを作れる業界です。そして、M・A・O自身に実力がありますから。仕事が途切れずにくることは当然かもしれません。」（業界関係者）

　あのソーシャルゲームがTVアニメ化！　という意味ではさほど注目とならなかった『聖戦ケルベロス』だが、M・A・Oがどんな演技を見せてくれるのか、またゲーム内の4周年記念イベントに出演していた三森すずこは本編にも登場するのだろうか。続報に期待したい。