キャラクターの“おさわり”機能もNG? 海外版『ファイアーエムブレムif』に次々と修正が……

キャラクターのおさわり機能もNG? 海外版『ファイアーエムブレムif』に次々と修正が……の画像1『FIRE EMBLEM Fates』公式サイトより。

 日本国内では“同性婚も出来る神ゲー”と呼び声高いニンテンドー3DS用ソフト『ファイアーエムブレムif』。海外版は『FIRE EMBLEM Fates』として2月19日に発売される予定となっているが、次々に修正が入っていると話題だ。

 昨年6月に任天堂から発売された『ファイアーエムブレムif』は、『白夜王国』『暗夜王国』の2バージョンで展開されており、『白夜王国』では女性主人公と特定の女性キャラが、『暗夜王国』では男性主人公と特定の男性キャラが同性婚できる仕様となっている。

 そもそもこの仕様は、2013年に同じく任天堂から発売された『トモダチコレクション 新生活』において、アメリカで同性婚の実装を求める声が上がったことを受けて実装されたものと言われている。昨年6月にはアメリカすべての州で同性婚が認められ、日本でも昨年4月に渋谷区で同性パートナーシップ条例が施行されるといった流れを汲んだ上で、同性婚の仕様を実装した任天堂を評価する声も多い。

 しかし、同性婚できるようになったのにもかかわらず、『ファイアーエムブレムif』の一部表現に、海外ファンから批判の声が上がっている。

 批判が集まったのは、“女の子が大好きな”ソレイユという女性キャラクターと男性主人公が結婚するイベント。女の子好きのソレイユと結婚するため、男性主人公が“男性が女性に見える魔法の粉”をソレイユの飲み物に盛るといった描写が、“同性愛者を矯正治療している”“同性愛嫌悪の表現”と問題視され、アメリカとヨーロッパ発売分では、当該イベントの一部表現が削除されることが明らかとなっている。

 この騒動に日本では「海外は規制が厳しいな」「日本版と海外版で違いが出るのは仕方ない」と、さまざまな意見が上がる中、26日には、“北米版では、3DSのタッチスクリーンを使ってキャラクターを撫でるスキンシップ機能も削除される”と海外メディアの「Kotaku」が報じ話題に。

 プレーヤーのマイルームにキャラクターを呼び出し、タッチスクリーンでスキンシップがとれるこの機能は、本来信頼度や絆を高めるために行うものなのだが、撫でていくうちにキャラクターが赤面したり、結婚したキャラクターとスキンシップを取れば、甘い言葉を囁いたり……と、ファンを喜ばせていた機能でもあった。

 任天堂の担当者はこれに「日本のオリジナル版を受けて、誤解された情報が出回っているかもしれませんが、オリジナル版でさえ不適切とされる要素はありません」とコメントしている。アニメでも規制が厳しいと有名な欧米で、指摘が入る可能性を懸念したのかもしれないが、これに日本では「なんのためのゲームだよ!!」「ちょっと残念」と悲しむ声や、逆に「ちょっと欲しくなってきた」「どんな内容になっているか気になる」という声も上がっている状態だ。

 海外で日本のゲームをリリースする際、規制や修正が入るのは『ファイアーエムブレムif』に限らず起きているが、今後そういった問題に任天堂はじめゲーム会社がどのように対策を講じていくのか、今後も注目を集めそうだ。

あのタッチ機能はいらないという人も多いけど、私は好きだぞ。

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