【劇場特撮レビュー】邦画の歴史はヒーローたちが支えてる!? スーパー戦隊の迫力やサービスを堪能できる『手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE』

 さて、ス-パー戦隊祭としては8作目にあたる『手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド』だが、これは現在TV放送中の『手裏剣戦隊ニンニンジャー』とその前に放映されていた『烈車戦隊トッキュウジャー』を競演させたもの。(さらには2月より放送開始される次回作『動物戦隊ジュウオウジャー』の面々もお披露目される)

 大体にしてVSシリーズは新旧戦隊が何らかの理由で対立するか共闘するかといったパターンの展開が見られるが、今回は共闘ストーリー。
 伝説の忍者たちに会えるという「夢の忍者ランド」から招待状を受け取ったニンニンジャーたちだが、それはかつてトッキュウジャーが倒した悪の組織シャドーラインの生き残りで忍者マニアの闇博士マーブロ(山里亮太)が仕組んだ罠であり、まもなくしてニンニンジャーはトッキュウジャーに救い出されるが、アカニンジャーこと天晴(西川俊介)だけは捕らえられ、闇クローンの闇アカニンジャーを作り出されてしまう。そこにトッキュウ1号ことライト(志尊淳)が現れ……。

 アカニンジャーとトッキュウ1号が闇忍者ランドの中で息を合わせながら共闘していく展開に無理はなく、またこの両者、どちらも性格的には考える前に行動する前向きタイプであるところが似ていながらも、風貌は真逆なので画面上でのメリハリも利いている。

 東映太秦映画村でのロケも定番ではあるが、いくら時代劇がブームになろうとも、かつて時代劇大国であった東映がなかなか重い腰をあげようとしない中、実は特撮ヒーローたちこそがその伝統を守り続けていることに感謝したいものである。

 ヒーローたちにさまざまなコスプレをさせるのもよくある趣向だが、ここではシロニンジャーこと風花(矢野優花)のウエディングドレス姿が見られるサービスがあり、さらには中盤、戦隊ヒロインらによる着物姿悩殺ショットもあるのだが、トッキュウ5号ことカグラ(森高愛)たちよりも“彼”(見ればわかります)のほうが色気ありというあたりも実に可愛らしくていい。

 総じて今回は快活少女の風花と、ぶりっ子カグラが妙に印象に残る仕上がりとなっていて、その分、天然ブラックなモモニンジャーこと霞(山谷花純)と男勝り系美女のトッキュウ3号ことミオ(小島梨里杏)のファンは少し物足りないかもしれない。まあ、さすがに1時間前後の尺の中、大人数が出演する作品だけに、多くを望むのも野暮ではあるのだが。
(ちなみに私、戦隊ものを見るとき、男性キャラにまったく目がいかないもので、語る資格はなし。女性ファンのみなさまは、直接その目でイケメンたちの勇姿をご覧あれ)

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