【劇場特撮レビュー】邦画の歴史はヒーローたちが支えてる!? スーパー戦隊の迫力やサービスを堪能できる『手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE』

1601_toq.jpg『手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド』公式サイトより。

『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975~77年)に始まり、今や40年以上の歴史を誇るスーパー戦隊シリーズではあるが、その戦隊同士を競演させる東映お得意の夢の企画“スーパー戦隊VSシリーズ”も『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』(96年)を第1作に、最新作『手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド』で早くも20年となる。

 この戦隊VSシリーズ、もともとは従来の劇場用映画に代わるオリジナル・ビデオ“スーパー戦隊Vシネマ(当初は“スーパー戦隊OVシリーズ”と呼んでいた)”としてスタートしたものだが、そのクオリティは当初より銀幕の大画面に移しても何ら遜色のないほど高いものばかり。

 一方で、21世紀に入って平成『仮面ライダー』シリーズの人気が高まっていくのと同調して、2001年夏には『劇場版百獣戦隊ガオレンジャー 火の山、吼える』が『仮面ライダーアギトPROJECT G4』と2本立で公開され、スーパー戦隊シリーズとしては『劇場版超力戦隊オーレンジャー』(95年)以来、実に6年ぶりの劇場用映画制作となった。
(つまり、劇場版制作に代わり、オリジナルビデオとしてVSシリーズがスタートしたわけだ)

 以降は毎年夏の風物詩として定着しているが、夏の劇場版に関しては上映時間30分前後のものが多く、その意味での不満を少し感じつつも今に至っている。
(本来なら11年に公開されたスーパー戦隊35作記念&東映創立60周年記念作品『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』みたいな特撮映画大作としてのスーパー戦隊映画を、ファンとしては毎年見たいもの)

 そういった流れの中、本来オリジナルビデオとして制作されていた『炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』がVシネマ通算15作品目であることを記念して(実際は東映配給で公開予定だった『ふうけもん』が資金繰りの問題などで上映が叶わなくなり、その代替といった理由もあり)、『劇場版』の冠をつけて09年1月に上映したところ、これが好評で、以後は“新春スーパー戦隊祭”として、今では夏の劇場版と並ぶスーパー戦隊ファンのお楽しみとなって久しい。
(いや、むしろこちらのほうが上映時間は1時間前後と長い分、満足度は高いといってもいいかもしれない)

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