元THE BOOM・宮沢和史の歌手活動休止に見る、バンド活動の“体力とカネ”問題

miya06851.jpg『宮沢和史オフィシャルウェブ Kazufumi Miyazawa Official Web』より

 2014年に解散したTHE BOOMのボーカル、宮沢和史が今春から歌手活動を無期限休止することが明らかになった。宮沢は3日に公式サイトで歌手活動休止を発表したが、「今現在、心身ともに歌う力を持ち続けることができません」と理由を明かしており、11日からスタートしている『宮沢和史コンサートツアー2016 MUSICK』が最後の歌手活動となる。

「THE BOOMは、1990年代前半の『島唄』の大ヒットで沖縄のイメージが強いですが、実際にはミクスチャーロックやスカ、民族音楽など、多彩な音楽性を持つバンド。ライブの人気も高かったのですが、解散の裏には宮本が頸椎症性神経根症、ベースの山川浩正が劇症1型糖尿病と診断されるなど、メンバーの健康面の不安がささやかれました。また、コアなファン以外に対して、『島唄』のイメージを払拭することができず、同曲を上回るヒットを生み出すことができなかったのも一因だったかもしれません。バンドの売り上げが落ちていたのは否めず、シビアな金銭事情もあったのでは」(芸能関係者)

 バンドの場合、印税収入が見込める作詞作曲を行うメンバー以外には、所属事務所が給料を支払う必要がある。THE BOOMは、楽曲のほとんどを宮沢が手がけていたのだが、そうした事務所の負担もバンドが売れているという前提があってこそ。

「ウルフルズが活動休止した際にも、同じようなことがささやかれました。言ってみれば、リストラですね。しかし、ソロになったトータス松本はウルフルズ時代を上回るヒットを飛ばすことができず、結局はバンドを再開することになりました。ソロになった宮沢も昨年にアルバム『MUSICK』を発表しましたが、売り上げ的には正直苦戦しています。ただ、同アルバムは彼の集大成とも言えるベスト盤で、好曲揃いの作品です。それだけに宮沢の失望も大きく、バンド解散から1年足らずのソロ活動で休止に至ったのではないでしょうか。ただ、彼の場合、俳優としても評価が高いですし、4月から沖縄県立芸術大学音楽学部で講師を務めることも決まっています。歌手活動を辞めてもなんらかの形で音楽に関わるだろうから、食うに困るということはないでしょうね」(同)

 一時代を築いたアーテイストの活動休止はなんとも寂しい限りだが、今後の活動を見守りたい。

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