花澤香菜の“初ヒロイン作”というだけが売りじゃない! おっさんロボファンが大好きな『ゼーガペイン』の魅力とは?

 原作:伊東岳彦、シリーズ構成:関島眞頼によるストーリーが好評な一方、3DCGで描かれたメカアクションは、06年当時を考えてもややショボめ。この辺が“『ゼーガペイン』爆売れ!”とならなかった理由かもしれないが、「作品として評価は高いが、なぜか売れない」スパイラルに陥ってしまい、DVDの売り上げは1巻あたり1,900枚程度と奮わなかった。

 数字が奮わなかった分、「俺が『ゼーガ』を応援せねば」という気持ちが高まったのか、ファンたちの忠誠心は非常に高く、09年に「ブルーレイ・ディスク・アソシエーション」公認のもと開催された「VHSやDVD、まだBlu-ray化されていない過去の名作の中から最もBlu-rayしてほしい作品を決める」という「あなたの力でBD化プロジェクト」第1回では、並みいる強豪たちを押しのけて第2位を獲得(ちなみに1位は『true tears』)。続けて10年に開催された「あなたの力でBD化プロジェクト」第2回では1位を獲得し、完全受注生産で発売されたという、熱いストーリーがあったりする。

 さらに主人公のキョウ役の浅沼晋太郎、ヒロインのカミナギ・リョーコ役の花澤香菜。今では実力・人気を兼ね備えたトップ声優となった2人が、初主人公&初ヒロインを演じたのが、この『ゼーガペイン』だったりもする。

 声優としてはほぼ新人ながら、すでに30歳となっていて演劇の経験があった浅沼はともかく、当時まだ高校生で、子役として出演した『LAST EXILE』以来3年のブランクがあった花澤の演技はそりゃもうアレで、ネット上では“棒子”とのあだ名をつけられるほど。

 すっかり芸達者になった今から思うと非常に感慨深いが、それだけに本人たちの思い入れも強いらしく、インタビューなどでは2人から“声優としてのターニングポイント”として『ゼーガペイン』が上げられることもあり、10年にBlu-rayBoxの発売の際にも熱いコメントを残していたりもする。

 3月27日に開催されるイベントでは、もちろんこの2人が登壇予定。はたしてどんな発表がなされ、そして2人はどんなコメントを発するのか。期待しながら待ちたい。
(文/馬場ゆうすけ)

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