「陸Free!」!? 『Free!』みたいな感じで好評の『プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ』レビュー

 年が明け、早速冬アニメの放送が続々スタート。今クールもさまざまな注目作がある中、今回は“駆け抜ける、少年たちの物語”アニメ『プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ』(TOKYO MXほか)をクローズアップ。

『プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ』の原作となる『プリンス・オブ・ストライド(プリスト)』は、「電撃 Girl’s Style」(KADOKAWA)で連載のビジュアルノベル(企画・原作デザインワークス:曽我部修司[FiFS]、キャラクターデザイン:ののかなこ[FiFS])を皮切りに、すでにドラマCD、ゲームといったメディアミックスを展開している作品。

 物語のテーマとなる架空のスポーツ「ストライド」は、“6人でひとつのチームを組み、街を駆け抜け、障害物を飛び越え、その速さを競い合うエクストリーム・スポーツ”。アニメで「ストライド」を初めて見た筆者的には、超速くてアクロバティックな駅伝……という印象。そんな「ストライド」を躍動感たっぷりに描くのは、最近では『ワンパンマン』が好評だったマッドハウス。監督には、『ハナヤマタ』などで知られるいしづかあつこ、シリーズ構成は岸本卓、キャラクターデザイン・総作画監督は王國年といったスタッフが名を連ねている。

 そんな『プリスト オルタナティブ』は、舞台となる方南学園のストライド部に憧れて北海道から上京した桜木奈々(CV.花澤香菜)からスタート。桜木は希望を胸に学園の門をくぐったものの、かつての名門だった方南学園・ストライド部は廃部寸前。そこで、桜木は中学時代から有名なストライドの選手だった藤原尊(CV.岡本信彦)と共に部を再始動させるべく、アニメの主人公・八神陸(CV.木村良平)を巻き込んでいく――というあらすじ。

 第1話では、ストライド部に入るのをなぜか拒否する陸の入部をかけて校内レースが展開。レースシーンはとにかく疾走感にあふれ、また壁を蹴ってジャンプ、校舎を飛び降りるキャラもいるなど、目を見張るものが。ストライドでは、次の走者が前の走者を追いかける形でバトンタッチ(ハイタッチ)する形が理想とのことで、テイクオーバーゾーンの区間内ギリギリでされるバトンタッチも圧巻! ただ、ネットにも「なんだか熱いけど、ルールがよくわからない」という声があるように、ストライド自体のルールが少しわかりにくいので、今後そのあたりが改善されると良いなあと思ったのは(多分)筆者だけではないはず。

 ほかには、個性豊かなキャラを人気声優が演じているのもこの作品のポイントで、個人的には、レース前に「ハートにいい風吹かせようぜ」(イケボ)と言った、支倉ヒース(CV.小野大輔)を見て、「小野Dはやっぱイケメン系の声が最高ですわ」と(十四松のおかげもあってか)、再認識。また、明るい陸もですが、人のふくらはぎを断りなく触り、「いい足だ……」とチェックするストライド一筋の尊もけっこうツボ(二次創作のネタになりそう)。ほか、不良キャラやアイドルキャラ、男の娘(に見える)キャラもいるので、今後、個性豊かなキャラたちが、どんなストーリーを紡ぐのか、また“萌え”を見せてくれるのか楽しみ。

 放送後、『プリスト オルタナティブ』第1話に対する反応を見てみると、「Free!のような高揚感を感じる」「陸Free!って感じ」という声が。たしかに、『プリスト オルタナティブ』は水泳競技を題材にした『Free!』と同じく、イケメン男子高校生がスポーツに打ち込む青春活劇だし、部を復活させ、大会に出場するためにまず“部員集め”をする点も似ているのかも。

『Free!』は露骨すぎる(※褒め言葉)萌え描写がありながらも、水泳のシーンは筋肉たっぷりに、ちゃんとかっこよく仕上げていた点が評価を得ており、思わず胸が熱くなったという人も多いのでは。『プリスト オルタナティブ』でも、それに似た感覚を味わえると個人的に思ったり。

 最後に、『Free!』の名物でもある、“次回予告のナレーションが次回予告になってない現象”がなんと『プリスト オルタナティブ』でも起きている。『プリスト』ファンは予告までちゃんとチェックしてみては。
(文/月島カゴメ)

プリンス・オブ・ストライド

プリンス・オブ・ストライド

人間業超越してるだろおおおお

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