良好な家族関係を築くビデオゲームの意外な効能に注目が集まる

1601_kazokugame.jpg「The Wall Street Journal」より。

 この度のお正月を家族と共に過ごした諸兄も多いと思うが、身内でゲームを楽しむことはやはりファミリーの結束力を高めることに極めて有効であるということだ。

■ビデオゲームが良好な親子関係を築いている

 お正月に家族で楽しむゲームといえば、昔なら花札やトランプ、人生ゲームなどが定番だったが、ビデオゲームを一緒にプレイすることもまた家族の結びつきを強くするのにとても効果があるという。

 昨年9月10日付けの「The Wall Street Journal」紙の記事によれば、ビデオゲームはプレイヤーの年齢差を意識しがたくする効能があり、家族間、親子間のコミュケーションに適し、その結果としてメンバー間の結束力を高めることができるということだ。アメリカのエンターテインメントソフトウェア協会(ESA)が2015年に国内4000世帯以上に行なった調査によれば、ビデオゲームを遊ぶ子どもを持つ親の5人に3人は、週に1度以上は子どもと一緒にビデオゲームを楽しんでいるということである。親子でビデオゲームを楽しむ家庭が増えているのは、今や親の世代にもゲーマー、元ゲーマーが多いからでもあるという。そして親子でビデオゲームを楽しむ時間は、子どもとの会話が弾む素晴らしいひと時であると、多くの親が感じているということだ。

 ゲームデザイナーのジェーン・マクゴニガル氏によれば、ビデオゲームを一緒にすることで、その場でお互いの考えを共有することができ、感情的、心理的な結びつきが形成されるということである。

「同じ部屋で一緒にビデオゲームを楽しんでいる者同士は呼吸のタイミングや心拍数が同調し、表情やボディランゲージを使ったコミュニケーションがメインになってきます。この時、お互いの脳は同じように働いているのです」(ジェーン・マクゴニガル氏)

 一緒に遊ぶ相手が協力プレイのパートナーでも、対戦相手であったとしても、このプレイヤー同士の結びつきは形成されるということだ。どちらであってもゲームの最中はプレイヤーは絶えず相手の考えを把握しようと努め、それによって脳内のミラーニューロンが活性化し共感能力が高まるのである。

 記事では我が子と一緒に『マリオカート』や『マインクラフト』、『スカイランダーズ』などのゲームを楽しんで良好な親子関係を築いているケースがいくつか紹介されている。現在子育て中の親御さんにも、これから親になる人にとっても参考になる話題だろう。

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喧嘩にならないゲームを選ぶのも大事。

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