「TVぴあ」休刊!“TV情報誌”に明るい未来はあるのか!? え、なさそう?

1601_tvpia.jpg「TVぴあ」公式サイトより

 TV情報誌「TVぴあ」(ウィルメディア発行・ぴあ発売)が、4日発売の最新号の誌面にて、1月27日発売号をもって休刊すると発表。創刊から28年を経た歴史に幕を下ろすことになったのだが、ネット上の反応を見てみると、「時代には逆らえないな」「テレビ自体、あまり見ないし」「まだやっていたのか」と実につれない。

 隔週刊のTV情報誌「TVぴあ」は1987年12月創刊。88年に関西版も創刊、99年には全国主要5大都市をカバーするように。競合他誌と比べても、割と早めに誌面のオールカラー化を果たし、また母体が「ぴあ」であるためか、TVアニメに限らず劇場アニメの特集も、たまに組んでくれていた(最新1月4日発売号でも『傷物語』を取り上げていた)。

 とはいえ表紙や記事の中心は、ほかTV情報誌と同様にジャニーズ・ジャニーズ・たまにイケメン俳優という具合で、あまり代わり映えしない。

「なぜジャニーズばかりかって、そりゃ売れるからですよ、やっぱりネットで写真が使えないというのが大きいんでしょうね。それにジャニーズは各テレビ局で、数多くのレギュラー番組を抱えていますし、特番にもいっぱい出てるし、1クールに何本かは必ず主演ドラマもある。TV局の協力なしには、誌面を制作できないほとんどのTV情報誌としては非常にありがたい存在です」(元TV誌ライター)

 とはいえ、さすがのジャニーズ様でもTV自体の吸引力の低下、出版業界全体における発行部数の下落傾向、“そもそもTVにもBlu-ray・DVDデッキでも番組表が見れるから、情報誌なんていらねーよ”というニーズの減少などなど、TV情報誌離れを食い止めるには至らず、各誌ともモリモリと発行部数を下げているのが現状だ。

 たとえば、TV情報誌トップを争う2社に絞っても、2010年(7~9月)には「月刊ザテレビジョン」:約79万部、「週刊ザテレビジョン」(ともにKADOKAWA):約51万部/「テレビジャパン(月刊TVガイドの前身)」:約50万部、「週刊TVガイド」(ともに東京ニュース通信社):約42万部もあった発行部数も、15年(7~9月)には「月刊ザテレビジョン」:約41万部、「週刊ザテレビジョン」:約20万部/「月刊TVガイド」:約26万部、「週刊TVガイド」:約23万部となっている(数字は全て日本雑誌協会公式サイトより)。

韓流ぴあ 2016年 1/31 号 [雑誌]: TVぴあ関東版 別冊

韓流ぴあ 2016年 1/31 号 [雑誌]: TVぴあ関東版 別冊

ムックやスカパー!は大丈夫なんですかね

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