公式ゲームブックは12カ月連続発売　そろそろアニメ化も期待される『グランブルーファンタジー』の攻め方がスゴイ

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『GRANBLUE FANTASY Chronicle Vol.1』（CRMブックス） 左からトートバッグ、6連アクリルキーチェーンストラップ、クリアファイル2種、ゲームブックス01

　いよいよ明日29日から始まるコミックマーケット89。3日間の夢のような祭典に向けて準備を進めていることだろう。

　そんなコミケ参加者の多くが、興奮が止まないままに立ち寄るのが秋葉原だ。買い逃した同人誌やグッズを探したり、最初から同人ショップで購入を予定したものを買い求めたり。年末の秋葉原は、大混雑がデフォルトだ。

　とりわけ、コミケ4日目と称される三日間の開催が終了した翌日は、妙な開放感の中で余韻を楽しむ人も多い。ゆえに、冬コミ後は元旦であっても秋葉原は大混雑なのがデフォルト。以前、元旦の朝5時頃に ショップの開店を待って行列に並んでいる人と話してみたが「目当ての同人誌もあるけど……このまま帰りたくない」という言葉が印象的であった。

　そんな秋葉原で、今回は元旦午前0時。すなわち2016年の幕開けと共に先行販売を行うショップも出現した。

　それが同人誌ショップの大手・メロンブックスだ。今回、午前0時から先行販売するのは、2016年にはアニメ化の期待も高まるスマホ向けRPG『グランブルーファンタジー』の公式ゲームブック『GRANBLUE FANTASY Chronicle Vol.1』（CRMブックス）。このゲームブックスは巻数がついていることからもわかるように全12号を予定して毎月発行されるムック形式のゲームブックだ。12月4日に発売された創刊号は、ゲームの人気もあってか各地の書店で瞬殺となる人気を博している。

『GRANBLUE FANTASY Chronicle Vol.0』

　これまでも、様々なスマホRPGの書籍が発行されてきたが月刊形式で12号とは、これまでにない企画だ。しかも、各号ともにアイテムコードなどの特典が付録についているわけで、ゲームを楽しんでいるユーザーなら絶対に手に入れなくてはならない！という熱い想いに駆られるのは必然だ。実は、メロンブックスでは当初、深夜販売などは予定していなかったのだが店舗の若い店員から「絶対にやるべき！」との熱い提案が。急遽、午前0時からの販売を決めたという。

　そんな話を取材しに出かけた先で、偶然遭遇した発行元のCRMブックスの営業は語る。

「こちらから元旦販売の企画を持ち込んだのは確かですが、午前0時からの販売はメロンブックスさんはじめ、アニメイト・ゲーマーズ・とらのあなさん全て店舗さん側からの提案なんです。店舗さんの熱意、売りたいという思いが本当に凄いんです。改めて『グランブルーファンタジー』というコンテンツが持っている魅力・熱量を感じています」

『GRANBLUE FANTASY Chronicle Vol.1』

　ちなみに、元旦から先行販売されるVol.1だが、コミックマーケット89では初出展するCRMブックスで、超先行発売も実施。こちらはトートバックに6連アクリルキーチェーンストラップなどが同梱された限定セットになるという。

「2016年からも、誌面作りの強化も勿論ですが、従来の出版社では中々やりにくかったりするフェアや企画を投入していきたいと思っています」（前述の担当者）

　スマホRPGという新たな領域には、それに見合う送り手側の冒険心も集っている様子であった。

CRMブックス公式サイト
http://crm-books.jp/

ナナシスセット
アクリルカレンダーセット（カード全41枚）、レコードコースター（3枚組）、特製トートバック

※『TOKYO 7th シスターズ』グッズも販売予定。詳細は、上記サイトを！

（文＝ルポライター／昼間 たかし http://t-hiruma.jp/）