「君が好きだと叫びたい!てゆうか何度も叫んだ!」 2015年、オタクを悲しませた訃報<女性編>

1512_kojin_jyosei.jpg『MEMORIES~Miyu Matsuki Best Songs~』(Lantis(K)(M))

 生まれたからには、必ず死が訪れる――2015年も多くの訃報が世の中を悲しみに包んだ。

「おたぽる」では、世のオタクたちを悲しませた訃報を男性と女性に分け、改めて伝えると共に、もう1度、故人を偲びたいと思う。男性に続き女性編。

■花形恵子(声優)
 ナレーションのほか、『小公女セーラ』『めぞん一刻』などに出演してきた声優・花形さんは、1月12日に死去した。『だぁ!だぁ!だぁ!』の畑山先生役や、人形劇などで吹き替えもしており、聞く人をなぜか安心させてくれる優しい声色だった。享年79歳。

■藤原ここあ(マンガ家・イラストレーター)
 アニメ化もされた人気マンガ『妖狐×僕SS』や『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』の作者・藤原さんだが、3月31日に病気により他界。14歳で投稿したマンガが佳作を受賞するなど、輝かしい将来を期待されていた藤原さん。萌え系の女の子や、眉目秀麗な青年を描くことで、男女問わず人気を得ていた。享年31歳。

■有里紅良(作家)
 同人サークル兼劇団である「La・Moon」の社長でもあり、舞台やイベント、『セイル』『円陣とらぶる』などのマンガ原作、アニメなど、さまざまなジャンルの作品を生み出した有理さんは乳がんのため、7月2日、人生に幕を下ろした。ベッドに倒れこみながらも、気迫で創作活動を続けていた有理さんを見習いたい。享年53歳。

■紺野比奈子(マンガ家、イラストレーター)
“ひな”のペンネームで『デ・ジ・キャラット』などを手掛け、昨今は『図書委員長の品格』などを描いていた紺野さん。「敵対して憎みあうのはナンセンス」という考えから、作品に悪者が出てこないのも、特徴のひとつと言える。8月18日、急性心臓疾患のため逝去。紺野さんの遺志は、夫であり音楽制作ユニット・love solfege代表の松本慎一郎が継ぐと述べている。

■速水翼(マンガ家)
『霊媒師多比野福助』シリーズや『JIPANG』などで知られている速水さん。その作風はコアなマンガファンをも唸らせていた。晩年は、東京工学院専門学校のマンガ科で講師を務めるなど、次世代のマンガ家の育成に勤しんでいたが、脳幹出血と闘った後、8月19日にこの世を去った。

■篠原征子(ジブリ原画)
 東映初期から活躍し、『となりのトトロ』から『千と千尋の神隠し』まで、長くジブリ作品の原画を描き上げてきた篠原さん。8月25日に逝去。『耳をすませば』などの、あの素朴で繊細な日常描写や、愛らしい女の子のキャラクターが生まれたのも篠原さんあってのことだろう。

■松来未祐(声優)
『ひだまりスケッチ』の吉野屋先生や、『ハヤテのごとく』の鷺ノ宮伊澄など、数多くの作品に出演してきた松来さん。慢性活動性EBウイルス感染症という難病にかかり、10月27日に死去した。9月には誕生日のお祝いをしてもらったことを、幸せそうにブログにつづっており、胸が切なくなる。また、晩年親友となった後藤邑子が、松来さん死後につづった「君が好きだと叫びたい!てゆうか何度も叫んだ!」というタイトルのブログに、多くのファンが涙した。享年38歳。

■白川澄子(声優)
『ドラえもん』の出木杉くんや『サザエさん』の中島くんなど、長年お茶の間で愛され続けている作品に出演していた白川さんは、くも膜下出血が原因となり、11月26日に亡くなっているところを発見された。白川さんの「磯野~」とカツオを呼ぶ声が、なんだか凄く懐かしく感じる。現在の中島くんの声は、落合るみが担当している。白川さん以上に愛される中島くんを作り上げてほしい。享年80歳。

 死去したことで、初めてその人を知る場合がある。「生前触れることがなかった作品に出会う機会を与えてくれたのだ」と考えれば、少しは悲しみも癒えるのかもしれない。

 心より、ご冥福をお祈りします。

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