「声優アニメ出演本数ランキング!」11本増の細谷佳正を抑え、堂々の首位に輝いたのは2年連続のあの人!! では、女性は!?

 11月に「深夜アニメの本数が5年前に比べ、3倍の170本と激増」と伝えられたとおり(記事参照)、以前に比べて増える一方のアニメの制作本数。もちろんショートアニメなども含まれているからだが、それに比例し声優の仕事量も、もちろん増えている。

「日経エンタテインメント!」が年に1度刊行している声優誌「声優バイブル」(共に日経BP)が今年も発売され、同誌恒例「声優アニメ出演本数ランキング」の2015年版が発表された。思わぬ新人の登場でランキングが様変わり……というのは、人気商売ならどの業界も同じだろうが、比較的、安定した男性声優陣に比べ、女性声優は移り変わりがより激しいイメージもあるが、さて、今年は誰が頭角を現してきたのか。去年のランキングを踏まえ、見てみよう。

■「声優アニメ出演本数ランキング 2014」男性編


1位:櫻井孝宏(16)
2位:中村悠一(15)
3位:福山潤梶裕貴(14)
5位:小野大輔小山力也(13)
7位:松岡禎丞宮野真守(12)
9位:浪川大輔小西克幸下野紘(11)
対象期間:2014年1月~2014年9月 ※()内は本数

■「声優アニメ出演本数ランキング 2014」女性編


1位:沢城みゆき(20)
2位:花澤香菜(17)
3位:大原さやか(16)
4位:茅野愛衣(15)
5位:早見沙織(14)
6位:内田真礼日笠陽子能登麻美子(13)
9位:釘宮理恵(12)
10位:伊瀬茉莉也佐藤聡美(11)
対象期間:2014年1月~2014年9月 ※()内は本数

 去年の男性編、第1位は『オオカミ少女と黒王子』や『シドニアの騎士』など、16本に出演した櫻井孝宏。12年版&13年版で2位だった櫻井が、ついにトップに躍り出たかたちとなった。誌面で「正統派の二枚目から、一癖も二癖もある難解なキャラを任される」と称されているところを見ると、声優界の堺雅人なのかもしれないし、違うのかもしれない。若手=中堅がひしめくランキングの中、5位に食い込んだベテラン“力也の兄貴”が眩しい。

 女性編、第1位は花澤香菜に3本もの差をつけた沢城みゆき。『寄生獣 セイの格率』や『PSYCHO-PASS サイコパス2』など、男女込みでも最も多い20本に出演した去年は、入籍をした年でもある。2度めでたい。なおこのときは、まだ事務所もマウスだった。ほか、特筆すべき点は、大原さやか、能登麻美子、釘宮理恵ら、98年デビュー組の活躍ぶり。椎名林檎宇多田ヒカル浜崎あゆみなども同年デビューのようだし、98年は女性の当たり年だったのかもしれない。堀ちえみ、小泉今日子、中森明菜などを送り出した“花の82年組”の再来なのか。

 たいへん大まかに去年を振り返ったところで、いよいよ今年のランキング発表。ただ、14年版が1月~9月の集計であったのに対し、15年版は去年10月~今年9月となるため、全体的に本数が増えていることを、前もってご了承願いたい。

■「声優アニメ出演本数ランキング 2015」男性編


1位:櫻井孝宏(24)
2位:細谷佳正(21)
3位:宮野真守(20)
4位:逢坂良太諏訪部順一鳥海浩輔(19)
7位:松岡禎丞/中村悠一/浪川大輔(18)
10位:小野大輔/岡本信彦藤原啓治(17)
対象期間:2014年10月~2015年9月 ※()内は本数

 まずは男性から進めさせていただくと、出ました、声優界の堺雅人。櫻井が8本増で、2年連続首位となった。ほかにも多く増やしたのは松岡禎丞の6本、浪川大輔の7本、宮野真守&岡本信彦も櫻井同様8本、鳥海浩輔は9本、細谷佳正に至っては11本増。細谷は去年7月にマウスを離れ、フリーになったことが何か関係しているのだろうか。ちなみに、『亜人』『ALL OUT!! -オールアウト-』『ジョーカー・ゲーム』など、来年のTVアニメでも複数の作品への出演が決定しており、仕事は途切れそうにない。なお、14年版「声優バイブル」では、細谷を“これから要チェック!”と推している。さすがの先見の明ぶり!!

 しかし、上には上がいるもので、逢坂良太、諏訪部順一のふたりは、14年版は8本以下のため、ランク圏外なのだが、15年版では共に11本以上増やしている。逢坂は13年版&14年版で「一番手ランキング」(一番手=クレジットで1番に名前が上がっている声優)1位に輝いていたが、脇役を増やしたことで、「声優アニメ出演本数ランキング」のほうにも姿を現す結果となった。その代わり、15年版の「一番手ランキング」では、松岡に首位の座を譲り2位に。逢坂と松岡は同い年だけに、今後もいい意味でバチバチをお願いしたい。

■「声優アニメ出演本数ランキング 2015」女性編


1位:茅野愛衣(25)
2位:佐倉綾音(20)
3位:花澤香菜(19)
4位:早見沙織/内田真礼(18)
6位:沢城みゆき/日笠陽子/東山奈央/悠木碧(16)
10位:小松未可子(15)
対象期間:2014年10月~2015年9月 ※()内は本数

 14年版から一挙10本も増やし、男女含め、出演本数トップとなったのは、“かやのん”こと茅野愛衣。2位には、その茅野と10月にキッスをして「ビジネス百合かよ!!」と、男性ファンを喜ばせた“あやねる”こと紗倉綾音がピッタリとマークしている。やはりデキているのかもしれない。

 男性に比べ、急増が少ない女性声優だが、東山奈央は7本、小松未可子は5本増やすことに成功。10月に自身がパーソナリティを務めるラジオ番組で「結果の出ない努力はただの言い訳」という座右の銘を発表した東山にとっては、当然の結果なのかもしれない。対する小松は、14年版で“これから要チェック!”に推された「声優バイブル」期待の星。男性の細谷と共に、見事ジャンプアップを見せ、編集部もさぞやにんまり顔だろう。

 14年版で圏外だったため、何本増かは不明ながらも、大きく活躍を見せたのが悠木碧。少なくとも7本以上増やしている悠木は、花澤香菜と同じ03年声優デビューと、ランキングの中ではキャリアが長いほう。ここに来て大きく増やしたのは、4月に行った1stコンサート「プルミエ!」の影響か。いや、活躍が増えてのコンサートかな。とにもかくにも、声優デビューこそ03年ながら、子役時代から芸能活動を続けてきた悠木が、こうして日の目を見るようになったのは嬉しい限り。すべてはファンあってのことなので、悠木には改めて、ファンに「君たちまじリスペクト!イェア!!」と伝えてほしい。

 さてさて、来年はどんな声優が活躍を見せるのか。今年の「声優バイブル」では、“これから要チェック!”の男性には“ひとりちゃんばら少年”梅原裕一郎、女性は『俺物語!!』でヒロイン・大和を演じた“ハンメグ”こと藩めぐみを紹介している。同誌が推すなら、確実に来るのではないかしら!? 美男美女だし。

※記事公開時、写真に誤りがございました。訂正してお詫び申し上げます。

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