「ウメ昇竜よりも、遥かに賢明かつ慎重な投資」 ウメハラの“賞金寄付”に称賛の声!!

1512_umehara.jpg梅原大吾のTwitter(@daigothebeast)より。

 今月7日(日本時間)、アメリカ・サンフランシスコで開催された『ウルトラストリートファイターIV』(カプコン)の世界大会「カプコンカップ ファイナルズ 2015」。多くの日本人も出場した同大会は、ユンを操ったかずのこ(日本)の優勝&12万5,000ドル(約1,500万円)をゲットし、幕を下ろした。惜しくもかずのこに破れ2位となったのが梅原大吾(以下、ウメハラ/日本)なのだが、彼が準優勝賞金を寄付すると発表し、話題を呼んでいる。

 ゲームの大会で幾度となく優勝をかっさらって来た、世界屈指のプロゲーマー・ウメハラ。特に『ストリートファイター』シリーズなど、カプコンの格闘ゲームを得意とし、特徴的なジョイスティックの持ち方を“ウメハラ持ち”、独特な方法で使用する波動拳&昇龍拳を“ウメ波動”“ウメ昇竜”と呼ばれるなど、人気を博している。

 また、「ゲーメスト杯」「闘劇」「Evolution」「The Canada Cup」など、高額賞金が得られる「e-sports(対戦ビデオゲームの総称)」に出場するウメハラは、“世界で最も長く賞金を稼いでいるプロゲーマー”として「ギネス・ワールド・レコーズ」にも認定されている。年収が幾らかは定かではないが、大会賞金に加え、書籍を出したり、自身が監修&主人公のマンガ『ウメハラ FIGHTING GAMERS!』(KADOKAWA)まで出ている今、相当な額を稼いでいるのは間違いない。多くの男性が子どもの頃に抱いた「ゲームやってるだけで金入ってこないかなぁ」という馬鹿げた夢を実現した男、それがウメハラだ。

 7日に行われた「カプコンカップ ファイナルズ 2015」でも準優勝に輝き、またもや賞金を獲得したウメハラ。しかし今月21日、格闘ゲームサイトの最大手「SHORYUKEN」が、「ウメハラが準優勝の賞金を『EVO Scholarship 』に寄付する」と報じた。

「EVO Scholarship」とは、世界最長の歴史を誇る最大の格闘ゲームイベント・EVOと、ニューヨーク大学の学部「Tisch School of the Arts」が始めた、格闘ゲームコミュニティメンバーのみをターゲットとしたスカラシップ制度。毎年、コミュニティにおいて最も活発に関与・貢献した人物を選出し授与されいるという。なお設立当初、中心人物のニューヨーク大学「Tisch Game Center」議長、フランク・ランツ氏は「今のところ過小評価された意見をゲーム産業に組み上げる道程を提供する機会となる」と語っていた。

 ゲーム業界が盛り上がることには大万歳だが、それでも「寄付しよう」という思いには、なかなか至らないはず。その中で寄付を決めたウメハラに、「人格者だな」「ウメちゃん、さすが」「マジか!? 好きになったわ」「ヒーローすぎる」など、日本のゲーマーからは称賛する声が多く上がっている。

 ただ一方で、「金持ってるし当然」「本でも稼いでるしな」といった声や、「優勝した人は幾ら寄付するの?」「これやっちゃうと、ほかの人もそうしないといけないみたいな空気になる」といった声も見られた。

 ウメハラ自身は「少なくとも、ウメ昇竜よりも、遥かに賢明かつ慎重な投資。この寄付金が社会の繁栄に役立つことを心より願っている」と意思表示している。寄付金が活かされることに、こちらも期待したい。

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