鑑賞後の子どもの感想「メダルをもらった」 『SW』破り首位となった『妖怪ウォッチ』、本編が完全にオマケ化!? 【週末映画興行成績】

1512_eiga_youkai.jpg『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』公式サイトより。

 12月19日~12月20日分の週末映画興行成績(興行通信社)が発表されたので、今週もオタク目線でお届け。

 多くの人が『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の初登場第1位と予想する中、見事首位に輝いたのは、劇場版第2弾『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』。オープニング2日間の動員は約97万4,600人、興収約10億5,800万円をあげての好発進を見せた。初っ端から10億円オーバーとは恐れ入るが、それでも去年公開された第1弾に比べると35.1%減というのだから驚きだ。言いたくはないが、「もんげービックリしたズラ」((C)コマさん)。

 映画を観るだけであれば、冬休みに入ってからでも問題ないが、早々に観に行かなくてはいけない理由がある。それは先着で「エンマ大王メダル」がプレゼントされるから。こちらは、ニンテンドー3DS用ソフト『妖怪ウォッチバスターズ 赤猫団/白犬隊』&iOS/Android対応パズルゲーム『妖怪ウォッチぷにぷに』(共にレベルファイブ)と連動しており、メダル裏面のQRコードを読み込むと映画最重要キャラ・エンマ大王と“ともだちになれるかも!?”という代物。ゲームに夢中なちびっ子なら、喉から手が出るほどほしいだろう。

 ただ、「子どもに感想を聞いても『エンマ大王がかっこよかった』『メダルもらった』と、内容云々はほとんど記憶に残っていなかった」「結構眠くなり、うとうとします」「『予告動画で7割のあらすじをバラしてるんじゃない?』ってほど、ペラペラな内容」などの感想を見ると、映画自体が「エンマ大王メダル」のオマケになっているような、まるでビックリマンチョコのチョコのような扱いを受けていることが涙を誘う。

“全世界待望”であり、バンバン宣伝したというのに、残念ながら初登場2位となってしまった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。ただ、動員こそ約80万人で敗れはしたものの、興収では約12億4,500万円と1位の数字となっている。大人と子どもでの料金の違いが出たのだろう。また、一部映画館で2,000円にしたのも大きいはず。

 なお、公開から3日間の数字は動員約104万4,000人、興収約16億2,000万円、週末オープニング成績では国内歴代トップの『千と千尋の神隠し』を抜き、トップとなった。初週こそ『妖怪ウォッチ』に譲ったが、次週は何食わぬ顔で1位になっていそうだ。

 先週1位となった『orange -オレンジ-』は動員約21万と、好調を維持しつつも、ビッグタイトルの登場で3位にランクダウン。ヒロイン・菜穂を演じる土屋太鳳は、今月21日に公式ブログ「Sparking Days」を更新し、“大好きな2015年”に対する想いを長文でつづっている。そのブログでは、最終回を迎えたばかりの『下町ロケット』(TBS系)や『orange -オレンジ-』に感謝をしつつ、最後は「勉強とかお仕事とか 大変なこともたくさんあると思うけど あと少しの2015年の時間を どうかどうか、楽しんでくださいね(^^)忙しいとついつい体が冷えるから たくさんあっためてください」と、読み手を気遣い締めた。“ゴリ押し”との声も多いが、こんなにもいい娘なら事務所も推したくもなるし、来年も太鳳パイパイにとっていい年になるだろう。

 4位『母と暮せば』、5位『007 スペクター』と続き、6位は『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』。天空寺タケル(仮面ライダーゴースト)役・西銘駿は、インタビューで今年を振り返り「1番、自分が輝いた幸せな年」と語った。去年、沖縄県出身で初めて「JUNONスーパーボーイコンテスト」グランプリに輝き、今年にはもう『仮面ライダーゴースト』(テレビ朝日系)の主役。それは「幸せな年」とも言いたくなって当然だが、本人は「運で来た部分も大きいと思うので、来年からは実力で上がっていきたい」とストイックさを覗かせている。来年は特撮系以外の演技にも期待したい。

 以下、7位『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』、8位『杉原千畝 スギハラチウネ』、9位『映画 ハイ☆スピード! -Free! Starting Days-』、10位『海難1890』。残念ながら『ガールズ&パンツァー 劇場版』が姿を消してしまったが、今月30日にBS11、年明け3日にTOKYO MXで、“OVA『ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!』(以下、『これが本当のアンツィオ戦です!』)+劇場版本編序盤「大洗市街戦」の一部”が放送されることを考えると、放送後にもうひともっこりあるのではないだろうか。

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