祝「テイルズ オブ 20周年」 新作ゲームはグラ酷評、TVアニメは“真の仲間で不満噴出”って!?

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『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』公式サイトより。

　スーパーファミコン用ソフト『テイルズ オブ ファンタジア』発売から、丁度20年となった今月15日、『テイルズ オブ』シリーズIPラインナップ発表会が、バンダイナムコ未来研究所で行われた。第4部のリリースを来春予定しているアプリゲーム『テイルズ オブ リンク』の鍵を握るキャラクター・ゼファーを中村悠一が担当、パチンコ『CR テイルズ オブ デスティニー』（ニューギン）の最新映像公開など、20年に相応しい多くの発表があったが、その中でふたつをピックアップしたい。というのも、『テイルズ オブ』ファンの反応が芳しくないからだ。

　ひとつ目は、プレイステーション4＆プレイステーション3用ソフト『テイルズ オブ ベルセリア』。こちらは、強い感情を宿し、前へと突き進む19歳の女性・ベルベットを主人公とした、2016年発売予定のシリーズ最新作だ。ベルベットを演じるのは佐藤利奈と伝えられていたが、発表会では彼女を支えるかわいい少年・ライフィセットの公開と、彼を演じるのが浅倉杏美、キャラクターデザインが岩本稔氏だと発表された。ベルベットを“影”とするのであれば、ライフィセットは“光”をイメージして作成したとのこと。

　また、発表に伴い『テイルズ オブ ベルセリア』第2弾PVも公開。狼っぽいモンスターと『地獄先生ぬ～べ～』（集英社）の“鬼の手”のような手をしたベルベットが戦うシーンから入り、トカゲが舵を取る船に乗る彼女とライフィセット、侍風の男や長剣を持った白服の青年と戦う彼女、浜辺や雪国を走る彼女などを紹介するPVとなっている。

“これは「感情と理」の物語”という文字も刻まれているPVは、「グラやべー」「クソすぎるな」「『鉄拳』とかのグラ、流用できないの？」「PSPかな」「3DSにしては、がんばってるやん」「どうせPS2用だろ」「う○こもらした」など、観たゲーマーからグラフィックを酷評されてしまった。発売前に改善されるとも思えないし、幸先悪いと言わざるを得ない。ただ、「『テイルズ』にグラは求めないよ」というファンもいる。

　ふたつ目は、新作TVアニメについて。16年に放送される、20周年を記念したTVアニメのタイトルが『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』に決定した。放送局や時間帯など、ほとんどの詳細は不明だが、制作はTVアニメ『Fate／Zero』＆『Fate／stay night［Unlimited Blade Works］』や『GOD EATER』などで知られるufotableが決定している。

　過去に、OVA『テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION』とTVアニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ～導師の夜明け～』を制作しているufotable。「これは期待しかない！」と思われたが、『ゼスティリア』というのが引っかかるようで、「えー」「『ゼスティリア』か……」「20周年記念で楽しみにしてたのに」「思った以上に内容がなんとも言えなくて、1周で飽きた。もっと面白いゲームにできたような気がするんだけどな」「ゲームは酷評だったけど、アニメではどうなのかな？」「カスゲームをアニメにされても」「たとえアニメで良改変が来たとしても、ゲームの印象が悪すぎて、まったく期待できない」などの声が上がってしまった。

　今年1月に発売された、プレイステーション3用ソフト『テイルズ オブ ゼスティリア』。同作は「日本ゲーム大賞 2014」フューチャー部門受賞、「週刊ファミ通」（KADOKAWA）プラチナ殿堂入りといった輝かしい功績を残している一方、物議を醸している。

　ヒロイン的なポジションであると思われたアリーシャが、ゲームで長期離脱。プレイヤー「え？」→代わりに入る暗殺者・ロゼが暗殺者らしからぬ、きれいごとを言う。プレイヤー「お前が言うな」→ゲーム内に見られるセリフで、アリーシャが“真の仲間”ではないようなやり取りがある。プレイヤー「ふざけるな」と、今までのさまざまなことから炎上→炎上後すぐに、アリーシャを主人公にしたDLC（ダウンロードコンテンツ）を1,300円で発売。さらに炎上→炎上に焦ったのか速攻で、問題のDLCを期間限定で無料配信すると発表→Amazonレビューなど大荒れ。

　以上のようなことから、たいへん嫌われてしまっている『テイルズ オブ ゼスティリア』。を、なぜTVアニメ化しようとしたのだろうか。「ライラ～」「ライラの声は変わってないといいけど、悲しくなるな」「この時期に『ゼスティリア』やったら、思い出しちゃうじゃないか！」と、慢性活動性EBウイルス感染症により10月に永眠した、ライラ役の松来未祐さんを口にするファンも見られるし、他の作品でいくべきだったのかもしれない。
（ゲームソフトに関して、言及のない限りバンダイナムコエンターテインメント）