「無価値な情報」を、いかに後世に残すか? ファミコンの攻略本1000冊が大集合の「ファミコン攻略本ミュージアム1000」編著者・松原圭吾インタビュー

──「自分がデータベースを作らなきゃ」という使命感を覚えたんですか?
松原 いや、自分ひとりでやらなきゃという気持ちはないですね。単純に「他の人が持ってないから」、「古本が安いなら買おう」という気持ちです。高額のプレミアアイテムにはあんまり興味がないんです。市場価格が高いということは、それなりの価値があるというわけで、きっとマニアが大切に持っているだろうという安心感があるからです。

──この世から値段もつけられないような知識が失われるのが、もったいないという感覚ですか?
松原 そうですね。特に攻略本なんて私以外に集めている人がいたら、とっくにやめてました。自分自身の知的好奇心からくる部分もあったんですが、「ゲームソフトはコレクターがいるから自分はいいや」って早々に攻略本にターゲットを絞ることができたのも、結果的によかったと思います。

■おススメのファミコン攻略本
──そんな思いで集められた攻略本ですが、全部で何冊ほど持っているんでしょうか?
松原 攻略本の定義というのが難しくて、例えば書店の「ゲーム関連」の棚には攻略本以外にもレビュー本とかゲームの思い出について語っている本とかもあって、一般的にはそこも攻略本の仲間に入れられていると思うんですよね。雑誌やマンガ、小説は除いた、そういった本ですと家に1万5,000冊はあります。その中から設定資料集とか純粋な攻略本だけに絞ると、1万3,500冊くらいかな。ここ5年ぐらいの攻略本はまだ集められていないのですが、それ以前のものは95%程度うちにあります。

1512_matsu02.jpg 蔵書。膨大な量のゲーム関連書籍が本棚を埋め尽くす。

──そのうち、今回の「ファミコン攻略本ミュージアム1000」に収録されている攻略本は何冊程度でしょうか?
松原 計1,032冊紹介しているんですが、そのうち自分の持っているのは1,008冊。全部、現物を持っています。

──紹介自体は表紙とレビューのみですが、それでも読んでいるといろんな発見がありますよね。「こんなにスーパーマリオの攻略本が出ていたんだ」とか。
松原 こんなにひどい本も出ていたんだとかね(笑)。

「無価値な情報」を、いかに後世に残すか? ファミコンの攻略本1000冊が大集合の「ファミコン攻略本ミュージアム1000」編著者・松原圭吾インタビューのページです。おたぽるは、騒動・話題コンシューマーゲームゲームの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!