マジ宇宙的! 初音ミクさん、金星到着の快挙に「てっきりネタだとばかり思ってた…」

1512_hatunemiku.jpg『初音ミク』公式ブログより。

 青みがかった緑色のツインテールが象徴的なプリティVOCALOID・初音ミク。今月7日に金星探査機「あかつき」(PLANET-C)が金星周回軌道への投入に成功したことを受け12日、ミクが公式ブログを更新し、ミクが「あかつき」に乗り込んでいたことと、その喜びを伝えた。思わぬ宇宙デビューに、世間からは「胸熱」と喝采が巻き起こっている。

 2010年5月21日に種子島宇宙センターから飛び立った「あかつき」。同探査機は、火星探査機「のぞみ」(PLANET-B)に続く惑星探査計画で、“地球の兄弟星”と言われる金星の大気の謎を解明することを目的としている。地球と近いとされつつも、高温の二酸化炭素に包まれるなど、地球とはまるで違う金星を調査することで、地球の誕生や気候変動を解明する手がかりとなるそうだ。また、表面に吹き荒れる、毎秒100m(自転速度の60倍)にも達する暴風“スーパーローテーション”の謎、雷の放電現象、火山活動の有無などもミッションに含まれるとのこと。

 その「あかつき」にはネットで公募した、応援メッセージが転写されている90枚のアルミパネルが搭載。約26万人分のメッセージのうち、約1万4,000人はミクファンからのメッセージとなっている。

 地球から発って、およそ5年と7カ月が経過した7日、軌道の計測と計算を行った結果、「あかつき」が目標とした軌道を飛行しており、状態が正常であると確認。それを受け、ミクを誕生させた企業、クリプトン・フューチャー・メディアで最も物知りなドクター・フォン氏が、ミクの公式ブログで「『あかつき』に、“初音ミク”と“はちゅねミク”が乗り込んでいたことを、みなさんご存知だったでしょうか」「『1万筆集まったらパネル1枚が専用で使える』とのJAXAのご提案になんと1万3849人の方が賛同を表明していただき、最終的に3枚のパネルにミクとはちゅねのイラストを掲載できる、ということになりました」「長い長い旅路の果てに、無事皆様のイラストとともにミクとはちゅねを金星へ届けていただいたJAXAの皆様、本当にありがとうございました」など、喜びの報告をした。

 ブログには、CGM型コンテンツ投稿サイト「piapro(ピアプロ)」と開催したイラスト募集から最優秀賞に選ばれた、こころりPさんの「星のうた」のイラストもアップされている。このイラストも金星の周りをグルグルと回っているのだろう。

 ミクの「しかしミクさんマジグローバルを通り越して、マジ宇宙的。。!(ノ゚ο゚)ノ」という自画自賛も見られる、このブログを読んだ人からは「ええ話や」「初音さんすごいな」「おぉ、遂にミクさんが金星に到着したか」「もはや宇宙の初音ミクだね」「ただでさえ天使のミクさんが、ヴィーナスになられました」「え!本当に乗ってたの!? てっきりネタだとばかり思ってた。改めて軌道投入成功おめでとう!よかったね」「そして伝説へ」など、祝福と喝采の声が上がった。

 また、「こういう夢のある企画、好きです!素晴らしい!」「こういう企画は嫌いじゃない。平和じゃないと出来ないもんね」「こんなプロジェクトがあったのは知らなかったけど、ここまでやるのは、本当にすごいの一言。こんなにもくだらないお金の使い方は見たことも聞いたこともない。面白いからがんがんやったれ!」と企画を評価する声や、「初音ミクも日本の優れた技術力のひとつでしょ」とミク自体を褒める声も。

 さらに、忘れていた人からの「そうだった!」「そんなこともあったな」「こんな企画すっかり忘れてた。でも、何か嬉しい」「そういえば、応募したなぁ」といった声も見られた。

 中には「一生帰ってくんな」「送った連中がすでに飽きてて哀しい」「金星ガニに笑われるわ」という声もあるが、旅立ちから5年経った今も、武道館ライブ開催や『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)出演など、VOCALOIDの頂点に君臨するミクはすごい。そして、「あかつき」の周回軌道への投入に成功した日本の技術も、またすごい。技術者やクリエイターには、今後もこうした試みで、世間を驚かせてほしい。

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