FUNKYなRODEO BOY&GIRLと共に駆け抜けた10年! 「GRANRODEO 10th ANNIVERSARY LIVE2015 G10 ROCK☆SHOW-RODEO DECADE-」レポート

1512_gr02.jpgGRANRODEOの2人

■DECADEを祝う水着RODEO GIRLも集結!
 声優・谷山紀章(KISHOW)とギタリスト・飯塚昌明(e-ZUKA)のふたりによるロックユニット・GRANRODEO。声優兼シンガーは数多いが、アグレッシブなロックサウンドで多くのファンを魅了する、男性声優アーティストとしては群を抜いた人気を誇るこのユニットが、2015年に結成10周年の記念すべき区切りを迎えた。
この10周年を記念し、10月24、25日の両日に渡り、千葉・幕張メッセにて記念ライブ「GRANRODEO 10th ANNIVERSARY LIVE2015 G10 ROCK☆SHOW-RODEO DECADE-」が開催された。デビューから多くの楽曲を生み出し、ロックユニットとして駆け上がってきた足跡を2日間に凝縮したような、熱く激しいこのライブのうち、2日目にあたる25日のレポートをお届けしたい。

 幕張メッセの1~3ホールを使用した今回のライブだが、まず1ホールから入場すると、これまでのライブで使用した衣装の展示やこの日を記念した限定プリクラ、e-ZUKAが使用しているギターの展示(なんと70万円のレプリカモデルの販売も)、そして物販スペースが。かなり広大なエリアではあるのだが、開演前からファンが詰めかけ、開演前にはグッズはほぼソールドアウトという盛況を見せていた。
そしてライブが開演すると、スローテンポのインストにアレンジされたヒット曲に合わせ、これまでの10年間を振り返るような映像がステージ上巨大モニターに映し出される。詰めかけたロデオボーイ、ロデオガール(GRANRODEOのファンのこと)にとっても、一緒に駆け抜けてきた10年間を思い出させるような演出になっていた。

 そんな粋な演出も終わり、いよいよライブはスタート。「GO」とタイトルにつく年に1度のライブなど、重要なステージでのみ披露される「We wanna R&R SHOW」からの幕開けだ。

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 時折火柱が立ち上がるド派手なステージでの、ハイテンションなロックナンバー。「ちょうど10年前のことでした しがない二人がいて ちょっとずつ大げさに」と歌詞の一部を変えて歌った後には「RODEO DECADEにようこそ!!」とKISHOWがシャウトすると、フロアからも大歓声が巻き起こった。

 さて、アツいステージを繰り広げる二人の両脇、ステージ上の上手と下手には、ファンクラブ限定で募集された「特製ひな壇エリア」が設けられていた。GRライブではすっかりおなじみ、夏だろうが冬だろうが水着でフロアを温めるロデオガールのために用意されたひな壇席で、水着の美女たちに挟まれてのステージングという見たことのない演出もなされていた。彼女たちもまた熱狂的なロデオガールなだけに水着姿で、ノリノリで踊りまくる姿が見られていた(ひな壇後方にはお立ち台も完備!)

■黒バス曲連打にホーン隊を交えた超FUNKなナンバーも

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 続く2曲目は、GRANRODEOの実力を知らしめた初期の代表作「慟哭ノ雨」(アニメ『恋する天使アンジェリーク〜かがやきの明日〜』OP)、「Darlin’」と続けたところで、挨拶がてらのMCへ。

KISHOW「昨日も1回やりまして、終わった後は燃えカスのようになりましたけど、一晩経ってなんとか水分取り戻しました。3時間くらいは持つかな? 足腰立たなくなるまで、ステージ上の僕らもみなさんも楽しんでいきましょう……なにしろ、10周年でございますから!」

 冗談交じりの2日連続「完全燃焼宣言」からは、現時点での最新シングル曲「メモリーズ」(TVアニメ『黒子のバスケ』第3期2クール目 誠凛VS洛山編OP主題歌)、そして「RIMFIRE」(TVアニメ『黒子のバスケ』2クール目OP主題歌)と『黒バス』曲を続けたかと思うと、1stアルバム収録の「Once&Forever」(ゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ』サイドストーリーOP)など懐かし目の楽曲も盛り込まれ、10年という長い年月を象徴するようなセットリストで進行していく。

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 ここでファンにはおなじみのサポートメンバーであるドラム・長井”VAL”一郎、ベース・瀧田イサムのソロプレイへ、続いてe-ZUKAも登場し速弾きの超絶ソロを披露すると、そのまま自ら10周年を祝うナンバー「バラライ」へ。女性ダンサーとホーン隊・ファイヤーホーンズを引き連れ、赤いファーを首に巻いたゴージャスな出で立ちでKISHOWが再登場し、いつものGRサウンドとも一味異なるパーティーチューンを熱唱した。

 続いては、モニターにGRマスコットキャラ「ぐらP」が登場し「みんな、実家で犬、飼ってるかーい!?」とフロアを煽ったところで「RODEO DECADE FUNKY Medley」へ。FUNKYというだけにホーン隊によるブラスのノリを活かしたアレンジが成された名曲、ヒット曲が次々とぶちかまされる。「BRUSH the SCAR LEMON」「進化と堕落の二元論」「Shake the Fake」「wonder color」と続けたメドレーは、最後にもう一度「BRUSH the SCAR LEMON」へと戻り終わりを告げる。各曲のイントロが流れた瞬間にはフロアから大歓声も巻き起こっていた。

 メドレー明けの「恋音」を終えると、スタンディングエリアに張り出すランウェイ上に移動し、そのままステージがせり上がった上で長めのMC、そしてアコースティックコーナーへ。

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KISHOW「みなさん楽しんでますか? 高いところから失礼します」
e-ZUKA「今日は1万3,000人くらい入ってるらしいよ」

 激しいアクトが続いた前半戦からひと息入れ、これまでの10年の思い出などを語っていくふたり。「この10年で百曲以上作っているらしいよ」(KISHOW)といった話から、「みなさん、聴きたい曲は聴けましたか?」とe-ZUKAから語りかけられると、「聴けた!」とばかりに大きな拍手も巻き起こる。そしてライブ恒例のアコースティック曲は、「季節的には一足早いですが」との前置きから「Snow Pallet」、そしてドラム・VAL、ベース・瀧田も加えての「変幻自在のマジカルスター」(TVアニメ『黒子のバスケ』の第2期2クール目OP主題歌)がコールされると、意外な選曲にファンからは驚きの喚声も上がっていた。

■10年の感謝を込めて「今までで一番楽しい」ライブが完成
 緩やかに流れたアコースティックパートが終わると、ここからはラストまでノンストップで激しい楽曲が続く。「silence」から「カナリヤ」(TVアニメ『戦勇。』第2期OP主題歌)、「Punky Funky Love」(TVアニメ『黒子のバスケ』第3期1クール目OP主題歌)と人気曲で畳みかけると、GRANRODEOのライブには欠かせない「Go For It!」(TVアニメ『IGPX』OP)のコール&レスポンスへ。「魔法の4文字」こと「I・G・P・X!」を、KISHOWの煽り、e-ZUKAのリフから次々とロデオボーイ、ロデオガールが絶叫していく。10年前の初ライブに来た奴、今日初めて来た奴、ひな壇の水着! など指定をしては繰り返してのコールが延々と続き、さらに続くのは定番中の定番となったナンバー「modern strange cowboy」(TVアニメ『NEEDLESS』前期OP)。ここでも「M・S・cowboy!」「G・R・cowboy!」「幕張cowboy!!」とコールが飛び交い、ラストはKISHOWがフロアへマイクを向け、フロアが一体となったシンガロングで締めくくった。

■記念すべき、そしてアツいライブもついに最後の1曲へ

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KISHOW「ライブは毎回、毎回楽しいけど、昨日、今日はいろんな想いが乗っかっちゃてるんで……今までで一番楽しいかも」
 感極まった表情でそうKISHOWが告げるとフロアからは大きな拍手も送られたが、続いてマイクを取る……かと思われたe-ZUKAは、何故だかなかなかしゃべらない。「ちょっと、マジで疲れちゃってんの!?」とのKISHOWから突っ込まれると、「みんなの気持ちが僕を走らせました」と疲れの理由を述べていた。

「あー! 終わりたくないな。ずっとやっていたい」(KISHOW)。そんな叫びのあとにコールされたラストナンバーは、「今のGRANRODEOの気持ちを込めた曲」だという「今より先を」。10周年を記念しリリースされたベストアルバム「DECADE OF GR」に収録されたオリジナルナンバーは、まさしく区切りを迎えても進み続けていくGRANRODEOの心情を表わした、壮大なバラードとなっている。感情豊かに歌い上げるKISHOW、感情を載せギターを奏でるe-ZUKAの渾身のアクトで、ライブは一旦の幕を迎えた。

 当然ながら巻き起こる「GRAN!」「RODEO!」のコールに応えて、延長戦は「delight song」、そしてこちらも定番の人気曲「CRACK STAR FLASH」でスタートした。2曲を一気に歌い終えたあとには「Wアンコールも待ってますんで」(KISHOW)と再延長があることを告げると「チケットの値段以上楽しんでいってください。……我々はもう給料分の仕事はしてるんですけど(笑)」と笑わせる。

 続いてマイクを取ったe-ZUKAは「音楽なんて、無くてもいいような仕事じゃない。命にかかわるような仕事でもないし」。でも、そんな仕事で元気をもらった、と言ってもらえるのが本当に嬉しい。ファンと元気を与え合う相乗効果で10年やってこれました、本当にありがとう! と、改めてロデオボーイ、ロデオガールへ感謝の言葉を述べた。

 感動的な空気が流れたあとは、やはりド定番にして人気曲「Can Do」へ。途中でKISHOW、e-ZUKAはそれぞれステージ左右へと分かれると、そのままそれぞれトロッコに乗り、アリーナ外周に設置されたランウェイを一周し、ファンの目の前を通過しながらの熱唱となった。

 さらには予告通りにWアンコールでももう1曲。「人生色々ありますが、今日ここへ来た人たちの人生が、美しいものでありますように」(KISHOW)。こんな言葉と共にコールされたのは「Beautiful world」、ふたたび登場したファイヤーホーンズにより、ファンクなホーンの音色も加えられた楽しくも美しいアレンジとなっていた。

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「Beautiful world」最後の大サビでは、ホール各所から紙ふぶきが舞い散る。そして自然発生的に巻き起こる、「Wow Wowow Beautiful world」のシンガロング。最高に熱くて愉快なロデオボーイ&ガールに支えられ、共に駆け抜けた10年間を象徴するような、一体感に溢れたカーテンコールだ。
 そしてGRANRODEOは、楽しい今を超えてまだまだ先へと進んでいく。最後にはe-ZUKAから「明日からは、次のG20に向けて!」という力強い宣言も飛び出した。アニソンの枠にとらわれず、ファンクでポップでロックなナンバーを生み続けるGRANRODEOの「今日より先」は、早くももう10年先を見据えているのだ。

■GRANRODEO 10th ANNIVERSARY LIVE 2015 G10 ROCK☆SHOW -RODEO DECADE- 10/25(2日目)セットリスト
1 We wanna R&R SHOW
2 慟哭ノ雨
3 Darlin’
4 メモリーズ
5 RIMFIRE
6 日常ホライズン
7 Once & Forever
8 バラライ
9 RODEO DECADE FUNKY Medley
10 恋音
11 Snow Pallet
12 変幻自在のマジカルスター
13 silence
14 カナリヤ
15 Punky Funky Love
16 Go For It!
17 modern strange cowboy
18 今より先を
EN1 delight song
EN2 CRACK STAR FLASH
EN3 Can Do
WEN1 Beautiful world

DECADE OF GR(DVD付)

DECADE OF GR(DVD付)

10周年を記念したベスト。GRANRODEO初心者はまずはこれから

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