オードリー春日俊彰の単独『ANN』に見た“若林不在”の重要度

1512_ann.jpg『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送系)公式サイトより。

 2015年12月5日深夜に放送された『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送系)で、ちょっとしたハプニングがあった。若林が急な体調不良により、番組を直前になって欠席し、春日単独の放送となったのだ。

 普段の番組は若林のフリートークを主体として進むため、オープニングからテンパリ気味の放送となった。春日は番組冒頭、季節の話から身辺雑記を語るも、フリートークは10分も持たない。続いて放送前に若林の欠席を知り、内心焦っているのだが「ああそう」と気丈に応えたといった自虐的なトークを繰り広げた。

 さらに、再来週のスペシャルウィークのゲストであるウーマンラッシュアワーの中川パラダイスに電話をかけ、「聴いていても来ないでね」と念を押した。この時点で1時半である。

 その後、先週参加したパーティ「ボディービルダーズナイト」に関するエピソードトークが披露され1時45分となる。残り1時間強をどう持たせるかとなった時、次々と芸人仲間が駆け付け、番組はなんとか成り立たった。

「駆け付けた芸人はHi-Hi岩崎さん、ビックスモールンのゴンさん、ラブレターズ溜口さん、マシンガンズ西堀さんですね。さらに、オードリーと懇意のテレビスタッフである水口Dさん、冒頭に連絡した中川パラダイスさんも“フリ”だと思ったのか、板橋からタクシーでかけつかました。番組に放送作家として参加している、どきどきキャンプの佐藤さんも出演しました」(ラジオフリーク)

 ニッポン放送の1階では「本当に芸人か?」という“芸能人チェック”をめぐって警備員とひと悶着あったようだ。

 春日は先日放送された『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)ではMVSを獲得するなど、しゃべりにも定評がある。だが、ウィークポイントがあることも確かだ。『オールナイトニッポン』や『JUNK』(TBSラジオ)などお笑い芸人のラジオを特集したムック『お笑いラジオの時間』(総合図書)では、番組を担当する宗岡芳樹ディレクターが、オードリーのトークを以下のように評する。

“(フリートークで)春日さんが陥りがちなんですけど、「温泉に行っていろんなハプニングが起きた」という報告だけをするときがあるんです(笑)。そうじゃなくて、そこで何を感じ何を思ったか。喜怒哀楽が出てこないとトークとして成立しないんで。これはボクも(藤井)青銅さん(放送作家)から教えてもらったんですけど、若林さんはその辺がうまくて、「桃を買って家で剥いた」という話だけで20分トークができるんですね”

 確かに春日のフリートークは“ネタ頼み”であり、若林の合いの手が入ることで、話が広がってゆく。やはり若林の不在は大きい。

「これまでも、お笑いコンビのラジオでは、相方を欠くと物足りなくなることがありましたね。岡村さん休養時代、矢部さんソロの『ナインティナインのオールナイトニッポン』や、柴田さん謹慎でザキヤマさんソロとなった『アンタッチャブルのシカゴマンゴ』などが代表例です。やはり、コンビだからこそ出せる力技があるのでしょう」(同)

『オードリーのオールナイトニッポン』は忙しいスケジュールの合間を縫うように生放送で行われている。今後も新たな“伝説回”が誕生しそうだ。
(文=平田宏利)

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