「ゆうちゃんの手にかかれば…」 『妖怪ウォッチダンス』がズッコケ、早くも来年の映画が危機的状況に!?

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『妖怪ウォッチダンス JUST DANCE』公式サイトより。

　ファミ通協力店提供、KADOKAWA・DWANGOマーケティングセクション作成、11月30日～12月6日分の「販売本数ランキングTOP30」が発表された。第1位『モンスターハンター クロス』（カプコン）、第2位『マリオ＆ルイージRPG ペーパーマリオMIX』（任天堂）、第3位『妖怪ウォッチ バスターズ 赤猫団／白犬隊』（以下、『バスターズ』／レベルファイブ）と、トップ3すべてがニンテンドー3DS用タイトルとなった。

　今月5日発売のWii U用ダンスゲーム『妖怪ウォッチダンス JUST DANCE スペシャルバージョン』（以下、『JUST DANCE』／レベルファイブ）。7月に発売された『バスターズ』が第3位だというのに、『JUST DANCE』は同ランキング第14位と振るわなかった。『妖怪ウォッチ』を冠しながらも、5,970本という販売本数には、ゲーマーからも「ワゴン待ったなし」と厳しい声が上がっている。

　2013年7月に、『レイトン教授』シリーズや『イナズマイレブン』シリーズで知られるレベルファイブから出されたニンテンドー3DS用RPG『妖怪ウォッチ』。同作は、妖怪執事・ウィスパーと出会ったことで、妖怪を見ることができる不思議な時計・妖怪ウォッチを手に入れた主人公が、妖怪と友だちとなったり育成したり戦ったりするRPGで、販売本数120万本を超える大ヒットとなった。続く『妖怪ウォッチ2 元祖／本家』は300万本超、『妖怪ウォッチ2 真打』も250万本以上を売り上げている。

　また、今年7月には『妖怪ウォッチ2 元祖／本家』『妖怪ウォッチ2 真打』内のミニゲームを独立させたアクションRPG『バスターズ』が登場。こちらはスピンオフであるにも関わらず根強く、先月30日～今月6日で3万9,905本を売り上げている。なお、累計販売本数は169万5,433本となっており、ランキング第3位ということを考慮すると、まだまだ本数も伸ばしそうだ。

　登場以降大ヒットを続ける中、5日に発売されたユービーアイソフト製作『JUST DANCE』。こちらも『バスターズ』と同様スピンオフではあるのだが、『バスターズ』とはまるで違い、Wiiリモコンを片手にダンスをするというゲームになる。踊れる曲は「ようかい体操第一」や「ゲラゲラポーのうた」など、どれも馴染み深い曲ばかりだ。また、『妖怪ウォッチ』関連楽曲の振り付けを担当しているラッキィ池田が完全監修。さらに、同作でしか手に入れられない“ブリー隊長うたメダル”がついてくるとあれば、自然と売れそうなものだが、残念ながら5,970本となってしまった。

　この結果には、「ナンバリングじゃないんだし、こんなもんじゃねーの」「クリスマスはまだ先だから（震え声）」といったフォローもあるが、多くのゲーマーは「はいWii U」「Uが悪いとしか言いようがない」「Wii Uの手にかかればこんなもんよ」「子どもはUなんて持ってないしな」「3DSなら売れてた。ゆうちゃんだからね」「『妖怪ウォッチ』すら全く歯が立たないゆうちゃんスゲー」など、Wii Uでの販売を原因と見ている。

　ただ、任天堂が10月末に発表した、9月までの販売実績によると、『スプラトゥーン』が全世界累計で約242万本、『マリオメーカー』が約188万本となっており、Wii Uだから売れないというわけでもないように思う。やはり、『JUST DANCE』がロケットスタートを切れなかったのは、今までの『妖怪ウォッチ』とは似ても似つかないゲーム性に原因があるのではないだろうか。あるいは、『妖怪ウォッチ』自体の下火か……。

　仮に後者に原因があるとすれば、妖怪メダルの特典つき前売券が売れ、大ヒットした劇場版第1作『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン！』、第1作目の前売券が入手困難に陥るなどし、混乱を避けるため2倍の100万セットを用意した、19日に公開が控える第2作『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン！』に続き、すでに製作が発表されている第3作は、第1作＆第2作のような売れ行きには期待できなくなってしまう。

　ナンバリングタイトルとなる『妖怪ウォッチ3』は来夏発売予定。まだ、発売日未定だが、コーエーテクモゲームス開発の『妖怪三国志』も控えている状態だ。『JUST DANCE』だけでは何とも言えない状況ではあるし、今はただ傍観していたい。