アニメーション神戸、第20回を機に次の段階へ 『SHIROBAKO』水島努監督の寄せたコメント「『ぷるんぷるん天国』に期待してください!」で爆笑の一幕も

 6日、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)にて第20回アニメーション神戸の授賞式が行われた(受賞発表は11月10日)。 

kobe201.jpg第20回アニメーション神戸賞授賞式

 アニメーション神戸は1995年に発生した阪神・淡路大震災の翌年より開始。震災復興を掲げて回を重ね、行政が早くからデジタルコンテンツ産業振興に取り組んだ側面でも注目されてきた。数あるアニメ関連イベントの中でも国内の商用アニメーションを対象に、優れた作品やクリエーター、アニメーション業界に貢献した長年者などを表彰する“アニメーション神戸賞”が花形となっていた。

 審査委員はアニメージュ・ニュータイプ・アニメディアといった3大アニメ誌の編集長などが務めているのが特徴。今回は水島精二(個人賞)、安彦良和(特別賞)、『SHIROBAKO』(作品賞)、『攻殻機動隊 新劇場版』(作品賞)、「ジョジョ その血の記憶 ~end of THE WORLD~」(主題歌賞/ラジオ関西賞)が選定された。

kobe202.jpg作品賞『SHIROBAKO』で登壇のP.A.WORKS・堀川憲司代表取締役

 授賞式は作品賞の『SHIROBAKO』からスタート。贈与されたのは、本作を企画したP.A.WORKSから代表取締役・堀川憲司である。まず堀川社長は水島努監督から託されたコメントを代読。「みなさんこんにちは。『SHIROBAKO』の監督をさせて頂いた水島です。努の方です」とのツカミで会場が暖まった。個人賞で水島精二監督が受賞していることを念頭にした挨拶だ。

 水島努監督は受賞に関するコメントの後にも仕込んでいた。「追伸:水島精二アニキ、個人賞受賞おめでとう!『SHIROBAKO』では木下(誠一)のモデルにしたことで、様々な風評被害を受けたことと思いますが、みなさん『SHIROBAKO』はフィクションです。現実とごっちゃにしないように。それでは、水島精二監督の次回作『ぷるんぷるん天国』に期待してください!」とのオチにしたことで、会場は笑いの渦に包まれた。

 続いて堀川社長自ら「1本のアニメーション作品を作るには、何百人というスタッフが毎日ドタバタしながら、あのように作っております。日々納品スケジュールに追われて、トラブルが尽きることなく大変なことばかりで、腹立たしいこともありますし、寝不足にもなります。その中でどうしてスタッフが作品作りに精を出しているかというと、その大変さと引き換えに、それを上回る喜びを授けてくれるからじゃないかなと感じています」と、受賞の挨拶。それからアニメ制作をロウソクに灯された火に例え、「僕らが情熱を持ってドタバタと苦しみながら作ったアニメーションを観てくれた世界中の人々の明日を照らす光になればと思います」と挨拶を終えた。

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