「自分でイケメンとか美魔女とか言ってるレベル」 恥ずかしすぎる“クールジャパン”新たに走り出すも、もう手遅れだろ…

1512_cooljapan.jpg『クールジャパン機構』公式サイトより。

 アニメやマンガ、コスプレなど、海外に評価されるいわゆる“オタク文化”の商材を、国内外に発信していく戦略の呼称・クールジャパン。このたび政府は、クールジャパンの一環として、官民による協議機関を新設すると決定し、今月15日に設立総会を開くと伝えた。異業種間の連携を円滑にし、付加価値の高い商品を生む力添えを目的としているようだが、世間からは「国主導でやることかよ」「また天下りか」など、不満の声が出ている。

 経済産業省が今年10月に発表した「クールジャパン機構について」を読むと、クールジャパンの狙いは“自動車、家電・電子機器等の従来型産業に加えて、「衣」「食」「住」やコンテンツ(アニメ、ドラマ、音楽など)をはじめ、日本の文化やライフスタイルの魅力を付加価値に変える”“新興国等の旺盛な海外需要を獲得し、日本の経済成長(企業の活躍・雇用創出)につなげる”としている。

 ただ、現状と課題は“コンテンツや地域産品の海外展開に対してさまざまな支援策を講じ、成果が出ているものがある一方で、継続的なビジネス展開をしているケースが少ない”“クリエイター、デザイナーなどや中小企業の中には、海外拠点や海外連携先がない、金融機関からの資金調達が困難などの理由により、海外展開することが困難な企業が多い状況”とのこと。同省が2001年に文化情報関連産業課を設置、10年にクール・ジャパン室の開設と、意外と歴史が古いようにも思うが、なかなかうまくはいかないようだ。

 政府の支援体制の強化を求める声もあり、新たに設置が決まった機関の協議会のトップには、クールジャパン戦略担当相・島尻安伊子氏が就任。日本貿易振興機構(ジェトロ)、中央省庁の幹部、民間企業などが参加し進めていくこととなる。製品の具体例として、人気アニメに登場するロボットのデザインを参考に塗装した自動車や、キャラクターを描き込んだ陶磁器などが挙げられるという。また、アニメ以外にも、映像や音楽といったコンテンツを持つ企業にも幅広く参加を募り、海外進出に関心を持つ中小メーカーとの橋渡しも積極的に行うそうだ。

 成功するしない、売れる売れないを抜きに考えるのであれば、まだ海外に知られていない日本のアニメやマンガが評価される可能性は高まるわけであり、決して悪い試みではないように思う。しかし、世間からは「出た、天下り」「また無駄な天下り組織を作るのか」「これ以上、天下りのポスト作るなよ」といった声や、「税金の無駄遣いやめろ」「マジでFool Japan。税金かじり虫の動きの素早いこと」「税金でポルノばら撒くのか」「ポルノを国が支援して輸出するのか」といった声が噴出。

 また、「なんで日本の政府のやることって、いつも手遅れなの?」「アニメもゲームも三流に成り下がった。10年遅いよ」「百歩譲っても遅すぎるやろ」「さっさと国で管理しときゃアニメ業界なんて世界中から重要あんだからボロ儲けだっただろうに。今からじゃもう遅いよ」などの声や、「AKBやジャニーズじゃない、まともな音楽グループを輸出しろ」「まずアニメーターやらの給料上げてやれよ」「誇れるものは他にもあるだろ」と提案する声も見られる。

 さらに、「アニメはクールなのか?」「全然クールじゃないからやめろよ。恥ずかしい」「クールジャパンってホントに恥ずかしいからやめてよ。自分でイケメンとか美魔女とか言ってるレベル」「自分らでクールかどうか決めるのはおよしなさい」「エロフィギュアとかロボット玩具のどこが“クール”だっつーの」など、“クールジャパン”という恥ずかしい呼称の変更を求める人も多い。

 そもそもクールジャパンは、テクノやレイヴといった音楽、アレキサンダー・マックイーンら若手デザイナーなどが活躍した1990年代のイギリス文化を“クール・ブリタニア”と呼んでいたことの影響を受け、つけられた名。オシャレさやスタイリッシュさとほど遠い位置にある場合が多い“オタク文化”を“クール”とするのはおかしいかもしれない。とはいえ、1度抜いた刀を斬らずに収めるのも格好悪く、名前変更も難しいだろう。ひとまず、走り出した以上はオタクも一般の人も納得するものを海外に発信してほしいものだが。

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