『ワンピ』新作映画、「週刊少年ドラクエ!!」、「ジャンプ流」に冨樫氏の名も!? 『こち亀』40周年記念「ジャンプ」幕開け!! 【ジャンプレビュー】

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――発行部数約260万部（一般社団法人 日本雑誌協会発表）を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」（集英社）。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からレビュー！

「週刊少年ジャンプ」公式サイトより。

　12月7日に発売となった「週刊少年ジャンプ」（以下、「ジャンプ」）2016年1号、表紙と巻頭カラーは、劇場版最新作の情報を解禁した『ONE PIECE』。監督・宮元宏彰氏、脚本・黒岩勉氏、そして原作・総合プロデューサーに尾田栄一郎氏で、来年7月23日に公開となる映画のタイトルが『ONE PIECE FILM GOLD』に決定した。“「GOLD」の文字から覗く ルフィの鋭い眼光――!!　果たしてそのタイトルが意味するものとは!?”という煽り文句、さらに“GOLD”と言えば、エースの父で海賊王のゴールド・ロジャー（ゴール・D・ロジャー）……公開が待ち遠しい。原作のほうは次号、休載となるようだが、「休み多くてすいません。来年夏の為に色々頑張ったりおでん食ったりしています。＜栄一郎＞」とのことなので、大目に見よう。

　また、カラーページでは今月19日に放送される、完全オリジナルのTVアニメ『アドベンチャー オブ ネブランディア』の尾田氏直筆のキャラクター設定＆ゲスト声優を公開。コーメイ（CV：市川猿之助）、カンショウ（木下ほうか）、ドウジャク（TEAM NACKS・音尾琢磨）と、どのキャラクターもスペシャルに相応しい俳優陣が声を務める。特に市川は、「スーパー歌舞伎II『ワンピース』」でルフィを演じているだけに注目。

『ONE PIECE』以外にも、新年一発目ということでカラーページは見どころ多し。今号よりスタートしたDQ（ドラゴンクエスト）情報コーナー「週刊少年ドラクエ!!」では、来年登場予定のアミューズメントカードゲーム機『ドラゴンクエスト モンスターバトルスキャナー』、『ドラゴンクエスト モンスターズ ジョーカー3』、『ドラゴンクエストX』を紹介している。WEBでも「週刊少年ドラクエ!!」（毎週月曜日更新）がスタートしたようなので、DQファンは本誌と共にダブルチェック。

　カラーページ……いや、今号の中で最も注目すべきは、来年1月7日に創刊予定の「ジャンプ流」の最新情報ではないだろうか。このたび、「ジャンプ」マンガに隠された制作の舞台裏を完全公開するDVD付分冊マンガ講座「ジャンプ流」の全25号ラインナップ＆vol.1～8発売日が決定したので紹介しよう。

　vol.1鳥山明（1月7日）、vol.2岸本斉史（1月21日）、vol.3尾田栄一郎（2月4日）、vol.4久保帯人（2月18日）、vol.5藤巻忠俊（3月3日）、vol.6松井優征（3月17日）、vol.7堀越耕平（4月7日）、vol.8高橋和希（4月21日）。発売日が決定しているのは以上だが、vol.9以降のラインナップ（予定）も伝えられている。その中には秋本治氏や空知英秋氏など、現在も本誌で連載中の作家、森田まさのり氏や和月伸宏氏といった過去に本誌を賑わせた作家など、豪華作家陣の名がずらり。冨樫義博氏の名もあるのだから驚きだ。「仕事風景収めるのに何年かかるのか」という突っ込みは禁止でお願いしたい。

　年明け号らしく、華やかな情報でスタートした今号の「ジャンプ」。『ONE PIECE』以下、掲載順は『暗殺教室』、「最強ジャンプ」からの出張読切『殺せんせーQ（クエスト）！』、『火ノ丸相撲』、センターカラー『こちら葛飾区亀有公園前派出所』……と続く。笑って笑って、もうすぐ40年を迎える『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、最新ニュースから極秘裏話までさまざまな情報を発信する40周年記念企画「亀スポ」が始動。早速、2006年まで4期にわたり公演されている、舞台の再舞台化を報じた。「両さんと言えばこの人」ラサール石井主演・脚本・演出で来年秋公演とのこと。

『磯部磯兵衛物語 ～浮世はつらいよ～』、“ジャンプ冬の超異端児読切3連弾第2弾!!”『妖移植変異体ガロ』もセンターカラーだった「ジャンプ」は、1号ということで巻末ページもリニューアル。左側にあった作者コメントが右側に寄せられた。加え、背表紙もリニューアルされ、巻数表示の上に両さんの眉毛があしらわれている。「いよいよ来年こち亀40周年を迎えます！舞台他、イロイロ企画を考えています！＜治＞」と告知しているし、来年はお祝いムード一色となりそうだ。
（雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社）